出典:©2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
ライトノベルから始まったこの作品、原作者の暁なつめ(あかつきなつめ)さんは、この手の小説家に多いようにかなりの下積み生活を経てプロの作家デビューをしています。やはり、苦労人にしか出せない味というか、舵の効き具合が素晴らしいなと思っています。
気になる6話は、魔王軍との関係について伏線回収のお話になっています。原作は今年(2020年)の5月に完結していますが、今尚人気のある作品です。
カズマの機転が裏目に!?
6話では4話でめぐみんとカズマが、そのつもりはないのに結果的に魔王軍の幹部に喧嘩をうってしまった事件が再燃します。魔王軍の幹部、その名もデュラハンがアクセルの街に再来したのです。
前回の対面で、死の宣告を受けたダクネスは直後に女神アクアの手で封印を解かれたことにより、ピンピンした姿を見せます。デュラハンは驚きながらも「アクアとめぐみんが未だに1日一発、我が城に爆裂魔法を打ち込んでくる」と証言します。デュラハンにとっても引くに引けない状況で、しかし、アクアの攻撃はデュラハンにやたらと効いてしまいます。そしてエスカレートする戦いの末路にはカズマにとって痛すぎる結果が待っていました。
アクアの圧倒的な存在感に感動
アクアの存在が日に日に大きく見えてきます。レベル20そこそこなのは、しょうがないとは思うけど彼女の女神であるが故のステータスの高さには殆(ほとほと)呆れてしまいます。特に魔王軍の幹部であるリッチーやリッチーが率いるアンデットに対しては聖(セイント)なんたらがやたらと効きます。
まあ女神だって永久的に死人の受付役をやるなんて馬鹿げているわけで、だからといってわざわざ魔王軍討伐に駆り出されなくたっていいんじゃないかと思ったりもするのですが、回を重ねるごとにカズマとの相性の良さが浮き彫りになるようで面白いです。
まとめ
そもそも今回の火種もアクアが原因です。カズマに連れられて城に爆裂魔法を放ちに行ったのが4話のことです。あんなにデュラハンに怒られたのに、「冒険者の始まりの街」のような場所で、敵のサブボスを挑発するなど言語道断です。
めぐみんの言い訳は、「カズマに連れて行ってもらってから、大きくて硬いものじゃないと我慢できない体になってしまった」そうです。本当にポンコツです。しょうがないです。実際アクアの攻撃はデュラハンに効いていたのだし‥。まだまだ懲りないパーティーの物語は続きます。
文章:S.Shinichiro
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