出典:©みかわ絵子/集英社・KADOKAWA・MAPPA
◆かつて心折られた天才バッテリーに、また折られる!?
圧倒的敗北感に野球を諦め、私立の野球推薦を蹴って、都立小手指(こてさし)高校へ進学すると・・・何でここに?!あの天才バッテリーがいた!
誰からも怖れられた豪腕投手・清峰 葉流火(きよみね はるか)と智将捕手・要 圭(かなめ けい)。彼らと一緒なら、一度は諦めた甲子園が狙えるかも!いや、必ず行ける!間違いなく行ける!命賭けてもいい!
そう確信し、入部してみると・・・
圭は記憶喪失、どころか、アホになっていた。
一方の清峰は「圭にしか投げない」と頑固一徹。
かつてライバルだった山田 太郎(やまだ たろう)、藤堂 葵(とうどう あおい)、千早 瞬平(ちはや しゅんぺい)の3人は、ルールすら忘れている圭に一から野球を叩きこむ。
天然ばかバッテリーとなっていた二人に、二度も心折られて溜まるか!?
頭も体も覚えてない
防具を付けると「ダサい。アゴ痒い」と文句たらたらの圭。
バット持たせると、波打つスイングでボールが全く当たらない。これほど酷いとは!いくら記憶喪失でも体が覚えていたりしないのか?
そこへ清峰が言う。
「そう言えば・・・圭って左打ちじゃなかったっけ?」
これはイジメ?
強豪校に進学したかつてのライバル国都 英一郎(こくと えいいちろう)が、圭たちのことを聞きつけ、監督に練習試合を組むように進言する。こうして実現した名門帝徳との練習試合だったが・・・
投球を捕り損ねて頭を打った圭。ボールを怖がるようになってしまった。
そんな圭が「かわいそうだ」と清峰は捕りやすい球を投げた結果。ドッカン!ドッカン!
延々と続いた守備時間の果てに、一挙17失点!
たまに人格が戻ることもある
デタラメ催眠術が効いた!?
智将の人格が戻った圭は「大会中のこの時期の強豪校は、勝ち進むことを想定して、練習試合を組んでいない。スケジュール抑えやすい」と練習試合を取りつけてきた。
順調に試合が進んで行くと思いきや・・・知ってた!勝負所になった途端、圭はアホになるのだ。
たまに記憶取り戻して、熱血野球小僧に戻る圭。
だが、あるイニングになると、アホになります?
やはり「3の倍数と3がつく」イニングなんですかね?
こうして、かつて私立から野球推薦を受けるほどの実力者たちを、逆境野球地獄へ引きずり込む。
文章:ヒトツメロバ