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久世 政近(くぜ まさちか)の隣の席は、ロシア人と日本人のハーフの美少女アーリャさん。
彼女はロシアだけに、日本語では冷ややかな言葉を投げかけてくる、が、直後にロシア語で何やら呟くのだ。
それは、政近に密かなる恋心を抱いているアーリャさんの本当の気持ち。
アーリャさんだけではない。周りには本性を隠している人間がいっぱい。
政近
実は政近はロシア語が理解できている。
幼い頃、初恋相手の「ロシア語を話す女の子」と会話するため、ロシア語を学んだ。
間もなく、その女の子は引っ越しで彼の前から消えてしまったという。
このことから、政近はアーリャさんの気持ちに気づきながらも、知らないふりしている。
やはり初恋相手に未練があるのだろう。
周防 有希(すおう ゆき)
学校では政近の幼馴染で通っているが実は、実の妹。独り暮らしする政近の部屋に、しょっちゅう泊っている重度のブラコンでもある。
いつも政近のそばにいるアーリャさんを警戒する中、「アーリャさんとは友達でいたい」と言う。それは、小姑と嫁の関係になりたくないという意味だと、アーリャは気づかない。
マーシャさん
学校の先輩でアーリャさんの姉のマーシャさん。
政近は全く気付いていないが、実は政近の初恋相手の「ロシア語を話す女の子」本人である。
マーシャさんのほうは、すぐに政近に気付いたが、なぜか知らんふりしている。
政近がなぜ気づかないのか?それは少し外見がふっくらしたから?とはマーシャは重いたくない・・・失礼、思いたくないのだろう。
アーリャさんがぼそっとロシア語で本心を吐露しているのとは裏腹に、周りもみんな隠し事だらけで、すれ違いだらけなのだが・・・
アーリャさんの母は、学校に進路を決める三者面談で訪れた際、
「政近くんのお嫁さんになるの?」と一瞬で政近への恋心を見抜いたところを見ると、どうやらアーリャさんの態度はわかりやすいようだ。
実は、みんなが気を遣っているだけなのかも。
もしかして、あんなり勘を働かせると「おそロシア」なんてことになる?
ところでアーリャさんは、夢は何語で見るのだろう?
文章:ヒトツメロバ