出典:©七夕さとり・Tea・のこみ/KADOKAWA/「悪役令嬢レベル99」製作委員会
魔王討伐した直後に正体を現す裏ボス、ユミエラに転生した。
元々、レベル上げに特化したプレイを楽しんでいた、学園乙女ゲーム『光の魔法と勇者様』
転生後もダンジョンに突入しては、ひたすらレベ上げ作業の日々を送っていた。この日常を壊すのなら、2年後に復活する魔王を自ら倒すことも厭わない。
そして王立学園入学初日、レベル10でも周囲がざわつく中で、ユミエラのレベル判定は99!
不正じゃないのか?魔王じゃないのか?
ユミエラの身辺が騒がしくなる。
レベ上げ作業の妨げになるもの、排除しなければならないものとは?
脳筋男子
噓つき女か?魔王の生まれ変わりか?
いつまでも疑うレベル10のウィリアムが、大剣を振り回して襲ってくる。
とっさにパンチを繰り出して大剣を破壊。
ユミエラパンチは恐ろしく早いパンチ。
レベル60の騎士団長でないと、見逃がしちゃうね。
他国からの刺客
王立学園のあるバルシャイン王国は、2年後の魔王復活に備えて軍備強化している。
この様子を、侵略準備と捉えた他国は、ユミエラがその先鋒と疑い、刺客を送り込んでくる。
闇魔法だけではない。鍛え上げた体は剣で傷付けることすらままならない。
お付きメイドを篭絡して、飲み物に毒を仕込もうとも、匂いでわかりますぞ。
だが、魔物は殺しても、人は殺さない。たとえ暗殺者であろうとも。
経験値が入らないから。
両親の指示
「王立学園で結婚相手を見つけろ」という、会ったこともない両親からの手紙。
唯一、仲良くしてもらっている辺境伯の息子パトリックに告白する。
ただならぬ雰囲気を察したパトリックが息を飲む。
そして出た言葉が
「わたしの養子になって!」
妊活や育児などにかかる時間を、レベ上げにつぎ込みたいのだ。
シナリオ強制力
シナリオの影響なのか、本来の主人公アリシアの様子が時々おかしくなる。
ユミエラ自ら魔王を倒してもいいのだが、シナリオ強制力から解放するために、やはりここは主人公に倒してもらいたい。
アリシアをさんざん連れ回す。ダンジョンを何度も周回して、魔王を倒せるレベルになるまで。
だが、魔王討伐に成功した直後、アリシアはユミエラを刺す。
シナリオの強制?いや、私怨かもしれない。
レベル99のカウントストップでもやることはある。
レアアイテムの入手と、他のキャラのレベ上げだ。
ダンジョンを連れ回す以外にも・・・
魔物を呼び寄せる笛でパニックにする。
「わたしは強い人が好き」の一言で、対象者をダンジョン周回させる。
レベ上げの鬼・・・いや、レベ上げの魔王と呼ぶべきか。
文章:ヒトツメロバ