出典:©ほのぼのる500・TOブックス/「最弱テイマー」製作委員会
スキルと、そのレベルを示す星の数で職業はおろか、人生そのものが決まる世界。
フェミシアが神から授けられたスキルは「テイマー」。だが、忌み人を意味する「星なし」!
フェミシアは5歳にして、家族からも村からも追い出され、郊外でゴミ捨て場を漁り、野ネズミや野ウサギを狩って生活していた。
9歳のある日、村人から魔女呼ばわりされ、命の危険を感じ、旅に出ることを決意する。
フェミシアの名を捨て、アイビーと名乗り、性別を偽って目指すは、占いお婆さんの告げた「王都の隣の街」だ。
先々で出くわす「何、この人、怖い!」男たち。最恐は誰だ?
ラトミ村の村長
アイビーが故郷のラトミ村を離れた直後、村長の悪事が明るみとなった。
それは、村人たちから慕われる占いお婆さんに嫉妬し、病気で倒れた占いお婆さんに薬が渡らないように手を回して死に追いやり、それを星なし少女フェミシアことアイビーの呪いのせいにしたというもの。
さらに名産の果物の不作も重なって、離村する人が続出し、村は壊滅。
ラトメ村の自警団隊長オグト
ラトミ村のお隣、ラトメ村で「ラトミ村から来ました」と言うだけで、「大変だったねぇ」と親切の押し売りに遭遇する。なぜ親切にされるのか理解できないアイビー。
中でもオグト隊長はストーカーの如く付きまとう。
実は、ラトミ村の惨状はすでに知れ渡っていた。
離村する者の中に、たった一人で村を離れた9歳の子供の存在も伝わっていた。
アイビーは知らずに有名人になっていたのだ。
王都の隣村を目指していること。その旅の間に、「信頼できると思った人に全てを打ち明ける」ことを占い師に告げられたことも知っているようで、旅を続けるアイビーを見送るオグト隊長の口から漏れた言葉は、
「俺は信頼できる人になれなかったか・・・」
ケモナー
「信頼できる人」になりたがるロリコンどもの中に、星なしアイビーのテイムした「くずれスライム」を目指してくるケモナーが、ひとり混じってはいる事実も見逃せない。
行く先々で待ち受けるロリコン男たち。
親切を装って、むさ苦しいロリコンどもが寄って来る来る。
加工肉以外に野盗情報を売って報酬を得るアイビー。
ロリコンのゴミどもを警察に売って、報酬に代える日がいつか来る?
一番怖いのはアイビーかもしれない。
文章:ヒトツメロバ