出典:©泰 三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
公務員試験を片っ端から受けたら警察官にだけ受かった。
とりあえずなってみたら激務で、いつやめようかそればかり考えるようになっていた川合 麻依(かわい まい)。
パワハラで刑事課から交番勤務に飛ばされてきた藤 聖子(ふじ せいこ)巡査部長とペアを組んだことにより、警察官の職務に前向きになっていくのですか?
川合はいつも走らされています。
川合が走ると、いつも何かがずれていっているようにしか思えないのです。
追いかけているのは悪人のはずが
無線から流れてきた手配者の特長と一致した男を発見!
向こうも川合に気づくと、逃走を始めた。
「間違いない、こいつだ。追いかけなきゃ!」
大柄な男を追いかける、小柄な女性警官川合。
武器はプラスチックの停止棒だけ。
民家の庭の中をショートカットして突っ切る暴走族が、お婆さんに「失礼します!」
暴走族が礼儀正しくなっておる。
違う、何かがおかしくなっている。
山で行方不明者の捜索のはずが
警察犬が投入され、犬好きの川合は色めき立ち、警察犬担当に立候補。
仕事に夢中なのか、ただはしゃいでいるだけなのか・・・。
走り回る警察犬を追いかける。
気付けば、そこは深い山の中。
いつの間にか、捜索のはずが、迷子にならないために犬を追いかけている自分に気づく。
夜の街の警戒のはずが
酔っ払いの喧嘩の通報を受けて現場に向かう。
走りながら、拳銃が重い、息が上がる、もうダメ、倒れそう・・・。
などと考えていると、いつの間にか警察学校時代、やたら走らされた思い出に耽っている自分に気づく。
学校荒らし警戒のはずが
学校荒らしを捕まえるためのパトロール。
夜の学校は不気味。
人の気配を感じて、不審者発見と思いきや・・・。
川合の慌てふためき猛ダッシュは、オバケから逃げるため。
いつの間にか、夜の学校での肝試しになっておる。
まとめ
川合は、警察官に向いていないという自分に気づくべきでした?
イヤ、それは早くから気付いていました。
気付いていたのに、それを忘れさせるのが、上司の藤部長の務めでもあるのですね。
はい。
文章:ヒトツメロバ