出典:©はりかも・芳文社/うらら迷路帖製作委員会
そこに行けば、お母さんに会える!かも・・・
実母の顔も名前も知らずに育った野生児、千矢(ちや)。
実母の居場所を占ってもらおうと占いの街「うらら」にやってきたものの…
それができる伝説の一番占(いちばんうら)に会うには、同格の占い師にならなければならないという。
棗屋(なつめや)に身を寄せ、見習い仲間と修行に励む。
それは昇格試験でのこと。
突然、どこからともなく金ダライが出現して、まるで狙ったかのように巽 紺(たつみ こん)の頭に落ちてくるのだ!
これは昇格試験の罠に見せかけた、具現化能力者による紺への攻撃に違いない。
犯人は誰だ?
※具現化能力者とは・・・何もない空間から、特殊能力を付加させた物体を発現させ、操る者
千矢(ちや)
過去も未来も見渡す「千里眼」能力者。
念を眼に集中させて発動させるということから、強化系と思われる。
「くろう」という黒ウサギのような謎の物体を発現させ、悪霊から身を守らせることもある。
何もない空間から発現させてはいるが、そこに特殊能力があるとはいえず、変化系能力と判断される。
尚、このまま能力を強化していけば、母に会えるではないだろうか?
はたして、一番占の出番はあるのだろうか?
強化系で変化系能力者。
雪見 小梅(ゆきみ こうめ)
迷子になった時など困ったときに、振り子を使って切り抜ける操作系能力者。
一見、具現化系とも思えるが、振り子は没収されても消滅しないことから操作系である。
ユレールちゃんを発現することもあるが、道案内役に過ぎないことから、変化系も持ち合わせていると思われる。
操作系で変化系能力者。
棗 ノノ(なつめ ノノ)
マツコという日本人形を使って占う。
時折、人形がノノの意思に沿った動きをするかと思えば、違う行動をとったりもすることから、操作系の色が強い特質系と思われる。
祝詞で相手を眠らせてしまうなど放出系能力も見せる。
特質系能力者。
巽 紺(たつみ こん)
コックリさんを呼び出して占う。
そのコックリさんを憑依させることで、人を操ることもできる。
ということは、キツネダンスを踊らせることも可能なのか!
特訓して自らに憑依させることもできるようになり、一人ボケツッコミ芸もできるようになった。
はっ、この能力こそ、具現化系!?
見えないように擬態したコックリさんに、金ダライを自らの頭に落とさせるという自作自演だったのか?
昇格試験という緊張の場を和ませようと、紺の図り事だった?
このような渾身のボケも、ノッてくれたのも初めのうちだけ。
あっという間に飽きられてしまっただけでなく、「情緒不安定な人みたい」と引かれる始末。
まったく・・・芸の道は厳しいですな。
あれ?紺は何を目指しているんだ?
文章:ヒトツメロバ