出典:©はまじあき/芳文社・アニプレックス
あらすじ
ライブ当日。台風の影響で呼んでいたはずの家族や友達から続々とキャンセルの連絡がきてしまう。
直前になってもお客さんはまばら、重い雰囲気のなか結束バンドは4人としての初ライブを迎える。
ギターヒーロー
台風によりお客さんが全く来なかったライブ会場。
会場の雰囲気も悪い中、知名度の無い結束バンドは更に重い雰囲気に苛まれていた。
「初めまして!結束バンドです。本日はお足元の悪い中、お越しいただき誠に有難うございます!」
ロックバンドとは思えない礼儀正しさで、盛大に滑ってしまった喜多。
全員が会場の雰囲気にのまれてしまい、1曲目はバラバラになってしまう。
あまりの下手さにお客さん達はスマホをイジって、結束バンドの事を一切見ない。
絶望の中、2曲目の紹介をしようとする喜多を前に…ひとりがある行動を起こす。
「私たち…演奏も曲もまだまだだ」
「けど、このままじゃ嫌だ!!」
突如としてギターをソロで掻き鳴らすひとり。そして、ひとりにつられながら歌と音楽が始まる。
下を向いたままだが、いつもよりもギターを掻き鳴らし熱い演奏をするひとりに、お客さん達も顔を上げ始める。
2曲目を終え、お客さんたちの評価も会場の雰囲気も完全に良い方向へと変わる。
虹夏たちも笑顔でひとりを見つめ、最後の3曲目が始まる…。
ぼっち・ざ・ろっく
初ライブを頑張ったお祝いに、星歌が居酒屋で御馳走してくれる事となる。
「ぼっちちゃんも今日は凄い頑張った…」
そう口にしながらひとりを見つめた星歌だったが、そこには真っ白に燃え尽きたひとりが映る。
今にも真っ白な灰になってしまいそうなひとりだったが、好きな料理を頼んで良いと言われて復活する。
その後も楽しい宴の時間が流れていくが、席を立った虹夏が気になったひとりは虹夏を追いかけてお店の外へと向かう。
「あのさ。今日の演奏を見て気づいたんだけど、ぼっちちゃんがギターヒーローなんでしょ?」
お店の外で虹夏から告げられた言葉に、ひとりは一瞬うろたえてしまうが、誤魔化す事が出来ないと判断して真実を口にする。
ギターヒーローがこのような人間であると知ってショックですか?と不安そうに口にするひとりだったが、虹夏は“ぼっちちゃんで良かった”と笑顔で答える。
「今日のぼっちちゃん、私には本当にヒーローに見えたよ」
「これからもたくさん見せてね。ぼっちちゃんのロック!ぼっちざろっくを!」
そう笑顔で口にする虹夏に、ひとりもまた笑顔で返事を交わすのだった…。
全体的な感想
ひとりがギターソロでリードして皆を引っ張っていくシーンが最高でした!
殻を破って覚醒したひとりに、結束バンドのメンバーも熱くなっていましたね!
会場のお客さんや、ひとりのファンの人も結束バンドに魅了されていて嬉しかったです。
今後も、ひとりの本来の実力を結束バンド内で披露して欲しい所です。
虹夏との“ギターヒーロー”や“ぼっちざろっく”のやり取りも最高に良かったです。
確実に神回と言えるお話でした。感涙です。
ここから更に、バンド内の仲が深まり演奏が良くなっていくのかと思うと…ワクワクが止まりません!次回も非常に楽しみです!
文章:クラッシャー佐藤