出典:©「平家物語」製作委員会
『平家物語』第四話の感想を述べたいと思います。
あらすじ
待望の御子を授かった徳子。
しかし、病床にふせてしまいます。
案じて見舞いにやってきた重盛たち。
重盛が片目で見ると、まわりには怨霊たちが。
密議の陰謀で島流しなど処分を受けた者たちの怨霊でした。
恩赦によってその者たちが解放され、無事みかどの子が生まれます。
つむじ風によって民衆が苦しむのを横目に、財産や孫のことばかりに
目がくらむ清盛。
平家への風当たりが日増しに厳しいものに。
重盛は病にたおれ清盛をいさめる力を失い、ついには命を落としてしまいます。
みどころ
死期が近いことを悟った重盛が息子の維盛を呼び太刀を贈るシーン。
代々平家に伝えられてきた宝刀である、「小烏(こがらす)」であるようです。
平家の繁栄を象徴する存在である小烏丸を息子に託す印象的な場面です。
好き勝手し放題の清盛入道をおさえることができなかった、重盛の無念が心にささります。
さいごに
重要な転換点を過ぎ、さらに勢いを増していくストーリーに、目が離せないでしょう。
文章:kuragigo