出典:©空色ユーティリティ
◆自分に合ったクラブを探していたら、ゴルフクラブを手にしていた。
高校生になった青羽 美波(あおば みなみ)は、部活探しをするが、何をやってもポンコツ。
それでも「主人公になれるスペシャル」を求め、さ迷っていると・・・行き倒れていたお爺さんを拾う。
そして、送り届けた先のゴルフ練習場で知り合ったのは・・・
年齢はそう変わらないのに、ゴルフの腕前はプロ級の女子校生。さらに彼女から借りたウェアの胸には「JAPAN」の文字。
明らかに只者ではないその女子に、ゴルフの魅力を教わる。
ゴルフに打ち込む人たちの共通点とは?
茜 遥(あかね はるか)
只者ではない彼女は実は、全米女子アマのジュニア大会に日本代表として出場し、準優勝した選手だった。
だが、その後のプロテストの会場に、姿を見せないという。
プロ級の腕前を持ちながら、何故プロテストを受けないのか?
時折見せる、影のある表情からして、よほど深刻な事情があると思えた。
本人曰く。
「気付いた時にはプロテストの日、過ぎちゃっててさ~」
星美 彩花(ほしみ あやか)

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ゴルフ仲間である彼女は、ホシミンの名で読者モデルやネット生配信を行っている。
彼女から突然寄せられた「タスケテ」のメール。
駆けつけると、床に這いつくばって餓死しかけておる。
やはりゴルフはお金がかかるのか?生活を犠牲にするものなのか?そこまで中毒性のあるスポーツなのか?
実は、「ゲームクリアするまで何も口にしない」配信をしていたという。
夜嵐 日向(よあらし ひな)
彼女は、遥が活躍した全米女子アマを現地で観戦し、感銘を受け、プロを目指すようになった天才中学生ゴルファーである。
遥たちとのダブルス戦で、初心者美波とペアに。
それぞれが放った打球のよりよいほうを採用しながら、コースを回るダブルスルール。
美波が放つ打球はショートしたり、林の中やバンカーばかり。当然採用するのはいつも日向の打球。
だが、そこには落とし穴が・・・
「最低3回は美波の打球を採用しなければならない」という「決まり」にギョエーッ!
そう、日向はプロ志望なのに、ルールを把握していないのだ。
先輩たちも皆、初心者美波に負けないぐらいのポンコツ。
ゴルフはポンコツのためにあるのか?!
ポンコツでも務まるスポーツ、それがゴルフであると言えよう。
プロになるために重要な心得とは・・・
ルールブックを読み込む!プロテストの日程を忘れるな!
あと、死ぬな!
文章:ヒトツメロバ