出典:©柳野かなた・オーバーラップ/最果てのパラディン製作委員会
死者の街で3人のアンデッドと暮らすウィリアム(通称ウィル)。
ブラッドからは武術を、ガスからは学問を、マリーからは日常の細々としたことを教わりながら日々を過ごしていた。
この地にはかつて、その血肉からデーモンを生み出しながら、魔剣「オーバーイーター」を駆使して暴れ回っていた、上王(ハイキング)なるものがいた。
実はブラッドたちアンデッドは、ハイキングを地中深くに封印したPTだった。
ハイキング復活阻止のため、不死神と契約し、この地に留まっていたのだ。
赤子の頃、ハイキング復活の生贄として、死者の街に連れてこられたウィルだったが、魔剣「オーバーイーター」を託され、デーモン討伐の旅に出る。
3人のアンデッドによって、完璧な剣士に育てられたはずのウィル。
それでもウィルは一本取られるのだ。
ブラッド
成人の儀を前にブラッドとの真剣勝負。
ウィルのスピードに圧倒されるブラッドは、とっさに肋骨に剣を巻き込んで動きを止め、ウィルを地面に叩き伏せた。
立会人マリーの指摘によってウィルの反則勝ちとなったが、実戦ではそんな理屈は通用しない。
バグリー神殿長
ホワイトセイルズの街を襲ったワイバーンを撃破したウィル。
その報告を受けた王弟サウスマーク公に呼び出された際に、デーモン討伐軍の編成許可を願い出る。
「この際、聖騎士(パラディン)に任命しては?」という王弟に、バグリー神殿長は「礼拝堂にて、夕の祈りの後に検討しよう」
だが、「夕の祈りって何ですか?」というウィルに、神殿長は呆れる。
「夕の祈り」とは200年前に始まった礼拝習慣である。それ以前に不死になったガスやマリーが知る由もないので、ウィルに教えようもない。
荒くれ者
討伐軍編成の成り行きで聖騎士となったウィルは、次々とデーモンを討ち果たしながら、デーモン親玉がいる廃墟の修道院へと迫る。
修道院前で待ち構えていたキマイラを、ウィルたちが激戦の末、ようやく倒して院内になだれ込むと・・・
荒くれ冒険者のレイストフがすでに親玉を仕留めていた。しかも一撃で倒したという。
キマイラを悪戦苦闘しながら倒したウィル。
親玉を一撃で倒したレイストフ。
ウィルとレイストフのどちらが強いかは知れたこと?
廃墟にいた時は戦士ブラッド、神官マリー、魔導士ガスと剣士ウィルのPT。
街に出ると、商人トニオ、吟遊詩人ビィ、どんどんヘタレていく弓使いメネル・・・に剣士ウィルのPT。
誰が見ても「うーん・・・」と唸る、そんなポンコツPTをひとりで引っ張りながらも、領主となったウィルの先は明るい?
文章:ヒトツメロバ