出典:©2023 朱白あおい,半月板損傷/ヒーローズ/カミカツ製作委員会
ミタマ神なる謎の神を信仰する怪しげな教団があった。
その教祖を父に持つ卜部 征人(うらべ ゆきと)は、ことあるごとにデタラメな儀式に駆り出されていた・・・ある日、とうとう命を落とす。
転生した異世界は「人口は常に一定でなければならない」世界だった。
子供が5人誕生すると、5人が死を強要されるのだ。
肌身離さず身に着けさせられていた玉に宿っていたミタマ神と共に、このふざけた世界を変える!
神の力は、信者の数で決まる。まずは、信者を集めなければ!
全知全能とされるミタマ教団の御神体の力とは?
幸運に恵まれる
皇国を倒せ、王を倒せ、世直しだ・・・と思ったら、国王はミイラになっていた。国はとっくに滅亡していたのだ。
それを知らずに、アルコーンと呼ばれる精鋭たちは、国王の言いつけに従い、国を守り続けていた。
国王の死が発覚した途端、国も、アルコーンも解散。
戦わずして、目的を果たした。これぞミタマ神の加護の力に違いない。
電気もねえ、水道もねえ、そんな村が
電気、水道の整備の他に、何もない空間から耕運機やトラクターなどを召喚し、村を都市部よりも発展させるという、奇跡を起こすミタマ神。
その様子を見て、さらに信者が増えていく。
しかし所詮、過疎の村。その数は知れたもの。
もっと増えれば、さらなる奇跡が拝める?
不死身になれる
多くの信者を抱えたミタマ神の加護を受けると、不死身になれるのだ。
誰が?
ゆきとが。
こうして・・・
ミタマ神からもらった不死身の体。
ゆきとがやらねば誰がやる?!さらなる世直しを。
国が滅びていたと知ってバラバラになったアルコーンたちは、それぞれの特殊能力を生かして教団を作っていた。
性愛を教義とする教団、自然を崇拝する教団。
ゆきとたちが相手を力で屈服させ、君臨する形で教団を乗っ取っていく。
その様子は、完全に邪教団である。
屈強な者たちを信者として従えた後、よその教団を暴力で制圧していく
ふと気づけば、これはまさに父の手口と同じ。
カエルの子はカエルといったところか。
いや、ゆきとも父も邪神ミタマによって操られているのだ?
ミタマ神はまだまだひよっこ・・・言わば、おタマじゃくし。
成長した先には、カエル以外の何かになるはずである。
文章:ヒトツメロバ