出典:©XEBEC・PLAN L
あらすじ
未知の生命体フェストゥムに襲われ、平和が危ぶまれた竜宮島。
島の大人たちはその危機を脱するべくある計画を実行します。
名前は「L計画」、その計画に参加をすることを決めていた将陵 僚(まさおか りょう)含めた8人の少年少女はフェストゥムと戦うために竜宮島から出艇する「Lボート」にて実行された計画へ参加。用意された兵器、ファフナーに乗り込み戦闘へ赴きます。
問いかけ
竜宮島という孤島では、長年にして平和が守られて、そこに住む子どもたちは綺麗な自然に囲まれて豊かに暮らしていました。
そんな子どもたちへ、ラジオから発せられる一つの問いかけをされます。
「あなたはそこにいますか」という言葉に好奇心から元気よく返答をします。
犠牲になる若い希望
作中、主人公たちはファフナーに搭乗するうえで受ける代償のような「同化現象」に苛まれます。
フェストゥムとの戦いには勝っているのに、本来ではありえない年齢で訪れる寿命のように仲間たちが意識を失って倒れていき目を覚まさなくなっていきます。
しかし、作戦が完了するまで元居た場所に帰ることができないL計画という作戦は参加した人のみんなから希望だけを取り除いていきます。
「無事に帰る」、「戦いに勝つ」という思いを語り続ける少年たちの思いはみんな共通のものだったはずなのに、次第に移ろいで行く絶望に「生きたい」と願う思いの大きさに悲しさを覚えずにはいられません。
希望を信じて
島の未来をつなぐために、島民が生き残るために行われた作戦の「L計画」は、立案者が「参加した全員が生き残って帰ってくる」という希望を信じて立案されたものでした。
それを理解できた主人公は希望に満ちた言葉で生存者に語ります。
フェストゥムの持つ特性を対策するために、竜宮島への帰り道を知らされていない中でも必死に希望を抱き続けた主人公たちは、これまでフェストゥムや作戦から逃げ出すことを選ばずに最後まで戦い抜きます。
作戦時間にして60日間、それを耐え抜いて竜宮島に戻ろうとする主人公たちに襲い掛かってくるフェストゥム作戦の意味を深く考えた主人公は与えられた務めを果たします。
文章:新堀