出典:©雪森寧々/集英社・久保さんは僕を許さない製作委員会
あらすじ
物を落とした時、落とし主である自分を見つけてもらえない白石くんだったが、ハンカチを落としたその日は、後ろを歩いていた女の子が拾って声をかけてくれた。
不思議に思っていると、ひょんなことから彼女が久保さんの従妹・沙貴であり、本屋さんで出会った女性が久保さんの姉・明菜だと知る事になるのだった…。
かわいい寝癖
存在感が無い自分を再認識する白石だったが、そんな自分を絶対に見つけて来る人を知っている。
それは久保だった。お互いに目線が合うのだが、久保は友達に“今日は白石を見ていない”と口にする。
「おや?これ久保さん、僕のこと見つけてるな。だとしたらなんで嘘なんて…」
そんな風に考える白石の頭を久保がそっと撫でる。
「白石君。寝癖ついちゃってるよ」
どうやら久保は、他の人に寝癖がついている事を知られたら恥ずかしいと思い黙っていたようだった。
久保に指摘された白石は、顔を青ざめながらも寝癖を直しに教室を後にする。
そんな白石を見送った久保は1人、寝癖がついていた白石を思い出しながら“可愛い”と顔を赤らめながら楽しむのだった…。
恐怖の期末テスト
ご飯を食べながら母親に勉強の進み具合を尋ねられる白石。
う~んと曖昧に返事をする白石を前に、母親が残酷な言葉を口にする。
「あら。もし成績が落ちたらゲーム没収だからね」
母親の言葉に放心状態となった白石だったが翌日、学校の図書室で勉強を開始する事に。
「えっ。この問題のわからない所がわからない」
根本的に分からない状態に陥った白石だったが、ここで久保が現れる。
「ここ私昨日勉強したよ。わからないとこ教えてあげよっか」
からかわれる可能性を考えた白石だったが、ゲームの命がかかっており背に腹は代えられないと判断して久保に教えを請う事に…。
しかし、意外にも久保はしっかりと解き方を教えてくれた。
教え方の上手い久保に習い、白石はみるみる勉強を進めていく。
明日も一緒に勉強をする約束をした白石は、少しだけ明日が楽しみになるのだった…。
全体的な感想
好きな人の新たな一面を独占しようとしたり、それを可愛いと思う久保さんの姿が最高に可愛かったですね。
寝癖1つでこんなにもなるのだから…久保さんは本当に白石君が大好きすぎる!
寝癖を見られた白石君は、割とガッカリしていましたが…久保さん的には最高のシチュエーションとなりましたね…。
そして、久保さん一族の登場もありました。
お姉さんも従妹も可愛くて、久保さん一族の血は素晴らしいと思いました!
また、勉強を教えてくれる久保さんの姿も最高に良かったです。
眼鏡姿も可愛いですし、問題が解けると頭を撫でて褒めてくれるのとか…最高かよ。
なんでこの2人が付き合っていないのか、本当に分からない。分からないんだ…!
文章:クラッシャー佐藤