出典:©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
3人目の一年生
主人公の虎杖は、呪術高専に転校してきた一年生です。
虎杖が初めて宿儺の指を飲み込んだ時に、その場にいたのが、伏黒という元々高専に居た一年生の呪術師です。
伏黒の術式は、影を媒介として、式神を召喚することができます。
そして、この2人が原宿で待っていると、もう1人の一年生がついに登場します。
呪術師の出会い
五条に連れられて、転入生を探しに来た虎杖と伏黒の前に現れたのは、ミーハーなのに気合の入った制服を着込んで、スカウトに逆に声をかけ続ける釘崎 野薔薇(くぎさき のばら)でした。
短ランにロングスカートを合わせたような、どう見てもおしゃれとはいえない格好でした。
そんな高専の1年生3人は六本木観光と思いきや、廃ビルで実地試験を行うことになりました。
野薔薇の術式は、手持ちの「金槌」で「釘」を打ち込み、そこから相手に呪力を流します。
呪力と術式
虎杖には術式というものがありません。呪力のみで戦うしか能がないのです。
その代わり宿儺の能力で、宿儺の機嫌次第でほぼ無敵、再生能力100%です。
五條曰く、この両面宿儺は「日本書紀」にも出てくる鬼神で、腕が4本、つまり指が20本あるのだそうです。
まとめ
現在1年生の虎杖と仲間合わせて3人の今後、極上の成長譚(せいちょうたん)が描かれることだろうなと、とても期待しています。
思い返せば2話で、虎杖が学長に「合格だ」と言われた時に、応えた答えは、「今自分にできることをやるだけ」つまり全ての宿儺の指を自らの体に取り込むことだったのです。
そもそも、神話に出てくる鬼神とは何なのかというところから深く洞察しなければ、物語の本質に近づけないのかもしれません。
鬼だけど神様なのです。この複雑さが物語の面白みであり根幹なのだろうと思います。
文章:S.Shinichiro