アニメコラム

アニメ「精霊の守り人」のご紹介

出典:©上橋菜穂子/偕成社/「精霊の守り人」製作委員会

独自の世界観を持つ名作

異世界ファンタジー小説「守り人シリーズ」を原作としたアニメ「精霊の守り人」は2007年から全26話が放送されました。

異世界が舞台となっており、作中における人間の世界とは別に精霊の世界も登場し、独自の世界観を持つ魅力的な作品となっています。

物語の始まり

短槍使いの女用心棒バルサは武器のメンテナンスのためヨゴに訪れました。

そこで偶然、チャグム皇子を助けたことからバルサは二ノ宮に招かれます。

バルサはもてなされ、二ノ宮にて一泊することになります。

その夜更け、チャグムを連れた二ノ妃がバルサの元に訪れます。

「そなたの腕を見込んで、頼みたいことがある。この子(チャグム)を帝の刺客より守り通してくれぬか」

チャグムにはある憑き物に取り憑かれており、聖導師からの進言を受けた帝はチャグムを亡き者にせよ、と密かに命じていたのです。

バルサは依頼を引き受け、チャグムを連れて二ノ宮から逃亡します。

こうしてバルサとチャグムの生活が始まりました。

見どころと感想

出典:©上橋菜穂子/偕成社/「精霊の守り人」製作委員会

バルサはとても腕の立つ短槍使いであり、戦闘シーンは迫力があって見応えがあります。生きていく上での知識も豊富で、とても頼りになる存在です。

チャグムも最初は世間知らずの皇子といった感じでしたが、バルサや庶民と共に過ごしていく中で様々なことを経験し、成長していきます。

バルサの幼馴染のタンダやバルサを慕うトーヤとサヤ、呪術師のトロガイなど個性豊かなキャラクターも多く、それぞれの関係を見守るのも面白かったです。

チャグムを追う刺客にも個性や人間らしい感情があり、根っからの悪人は少ない作品だと感じました。

さいごに

何気なく見ていたアイキャッチ(CM前の映像)が毎回少しずつ変わっていることに気付いたときは「丁寧に作られている作品だな」と感動しました。

残酷な描写や過激なシーンは少ないので、子供から大人まで楽しめる作品だと思います。

年末に一気見してみてはいかがでしょうか?

 

文章:大葉勺々

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