出典:©「平家物語」製作委員会
『平家物語』第十話の感想を述べたいと思います。
あらすじ
母との再会を果たしたびわは、平家の行く末を見守り、ただ祈ることを決意して
一門の皆に会いに行く。
清経が入水し敦盛が一ノ谷の戦いで死に、重衡は鎌倉へと送られる。
捕えられた重衡は頼朝の前で毅然とした態度を示す。
そのことで頼朝は重衡を助けたいという気持ちを一度は持つ。
しかし源氏は容赦なく平家を滅ぼす意図をもって攻め入る。
平家の総大将として二度の大きな戦いに敗れた維盛は、出家する。
最後にびわと会話をかわし、那智の沖にて入水する。
京では源氏の宴がひらかれ、義経は静御前の舞にほれ込んでしまう。
海へと追い詰められていく平家。
いよいよ壇ノ浦の決戦へと近づいていく。
みどころ
武士としての美しさをもつ重衡の姿に、頼朝はこころ打たれます。
清盛に助けられた過去をもつ頼朝は、反乱の芽をつんでおくことを進言され、鬼となります。
情け容赦なくできるかどうかが権力を手中にできるかに直結するという現実。
地獄のようなものがうずまく時代に震撼させられます。
勝っている側は宴など開く余裕があり、追い詰められた側との対照が鮮明です。
まとめ
物語はいよいよ壇ノ浦の戦いへ。
結末はとうに知っているけれども、どのように描かれるのか、楽しみです。
文章:kuragigo