アニメコラム

冨樫義博氏の出世作 霊的な能力が飛び交う不思議な世界の物語『幽☆遊☆白書』をご紹介

出典:©Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 ©ぴえろ/集英社

原作者の冨樫義博氏はのちに『HUNTER×HUNTER』などで有名になった漫画家です。因みに嫁と弟も漫画家です。『幽☆遊☆白書』は第39回小学館漫画賞を受賞しています。主人公が第一話で死んでしまう大胆な展開が楽しい作品です。

『幽☆遊☆白書』あらすじ

子供を助けようと車道に飛び出した浦飯幽助は子供を救いながらも、自身は死んでしまいます。霊体としての身体が残った遊助の元に、霊界案内人の「ぼたん」が訪れます。

そして生き返るための試練を与えます。なんとかミッションをクリアして生き返った遊助は霊界探偵になります。妖怪である蔵馬と飛影との戦いの中で格段に霊力をあげた遊助は二人と共に霊界の脅威と戦うことになります。

霊感の強い同級生の桑原和真も交えて霊界を統一した遊助は自分が実は魔族だったという事実を知らされます。

『最初から最後まで楽しめる物語』

単行本の累計発行部数は5,000万部で、1990年代前半の週刊少年ジャンプにおいて『ドラゴンボール』、『SLAM DUNK』と並ぶほどの人気を博した作品です。

この作品は、不良の少年が霊力を帯びて霊界と魔界の脅威と戦う物語なのですが、玄武・青龍・白虎・朱雀の日本の四神が四聖獣として登場するなどファンタジーとしての要素が神学的に成り立っているのが興味深いポイントです。

 

遊助の魔界におけるエピソードが神秘的です。母親は「くだくすし」という自分の身体に毒を盛り高い免疫力で薬を作る人間であり、その姿に惚れたのが遊助の父親にして最強の魔獣・雷禅でした。最強のDNAを持つ遊助は魔界で生きることを選ぶのか?それとも現世に戻ってくるのか?最後まで楽しめる作品です。

 

 

文章:Shinichiro.S

 

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