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刑事たちの泥沼の覇権争い『PSYCHO-PASS』新たな物語が幕を上げる

出典:(C)サイコパス製作委員会

映画『踊る大捜査線』でお馴染みの本広 克行(もとひろ かつゆき)監督がproduction IGと共に製作したのがこの作品『PSYCHO-PASS』です。

元々はIGサイドが得意な近未来における『パトレイバー』的な警察もののストーリーを想定していたものの、最終的にはロボットも擬態も使わずに、サイコパスな警察内部の犯罪捜査の物語に落ち着いたということです。

朱という女

舞台は2112年の日本です。近未来と呼ぶには多少先のこと過ぎるかもしれませんが、その世界では、人間のステータスが数値化されています。当然公安警察の中にも正義のために利用しようとする勢力と、悪用する人間がおり…。

主人公は常守朱(つねもりあかね)女性監視官です。問題を抱えた執行官を部下に持ち時には死と直面しながら日本の警察の闇を裁く物語が本流です。敵は警察内部だけでは無くシビュラという犯罪動向記録システムやシビュラのより免罪判定されたターゲットなど、多くの敵と相対するうちに状況は刻一刻と混沌の渦に飲み込まれていくのでした。

ヒロインが可愛いぞ!!

筆者の個人的な意見を言わせてもらうとIG史上最も可愛いヒロインが朱(あかね)ではないかと思っています。生死の局面と向き合う若きハンサムな男性執行官に囲まれ逆ハーレム状態になるのですが、物語の本質はそんなところにあるわけではありません。

本広氏×IGのダブルネームという前提で観るべき作品でしょう。ダークでシニカルなストーリー展開はIG productionの十八番です。

まとめ

シビュラという社会の仕組みがキーになってきますが、現実社会もさほど変わり無いような情報化社会になってきています。健康管理やら防犯のためやらで結局はプライバシーが公にさらされるのに等しい状況は多いと思います。つまりこの作品は現代社会に対する問題提起にもなっているのです。

その点で言うと『攻殻機動隊』などの人気シリーズと比べても現実主義的であり、リアリズムに長けた作品であると言えるでしょう。

 

文章:S.Shinichiro

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