出典:©THE MARGINAL SERVICE PROJECT
宇宙人襲来から地球を守ったのは、実在しないはずの伝説上の生物だった。
それまで人目を忍んできた彼らは以後、「境界人」と呼称され、人の姿で社会生活する。
ブライアン刑事は逃走者追跡中に、相棒ダニーも容疑者も死なせてしまい、責任を取らされる形でクビに。
そんな彼の元に覚えのない採用通知が届く。
送り主は「国連移民局特別捜査班マージナルサービス」・・・境界人による犯罪を取り締まる組織だ。
境界人による麻薬事件で、世界的ポップスターのラバー・スーツが黒幕だと突き止めた。
彼を追う先々で、どっかで見たような状況が散見する。
ジョーズを倒したい
ラバー主催のチャリティーオークションに踏み込むも、まんまと逃げられた。
彼の行動記録からヒガシノ島が本拠地と睨み、追跡する。
クルーザーに乗り込み、島に近づくと、巨大ザメが襲ってきた。
色合いがおかしいそのサメは、見るからに境界人。
ラバーの刺客か?
暴れ回る様子から、脳腫瘍と元医師サイラスは診断する。
映画「ジョーズ」を再現したいマージナルサービスは、ボンベを咥えさせて爆殺を企む。
彼が歩けば、みんながゾンビ化
ヒガシノ島で、ラバーの捕縛に成功した。
ショッピングモールのような収容所に送り、身体検査のためにラバーの服を脱がすとたちまちそこは・・・映画「ゾンビ」の世界になってしまった。
彼の体臭がそうさせたのだ。
刺激臭で感覚をやられ、新鮮な空気を求めてさ迷う人々。
意気揚々とモール内を練り歩くラバーを布団圧縮袋に詰め込んで、施設から運び出すが、その後、ラバーは国連のどこかの施設にいるのだろう、というだけで消息を断つ。
異物が混じっていて欲しい
ラバーに絡む一連の件で、国連やマージナルサービス自体を疑い始めたゼノ。
司令官セオドアがカギを握っていると見て、休日のお出かけを尾行する。
先々でいちいち出くわすマージナルメンバーも疑わしい。
「お前らは人間か?境界人か?」
一同を集め、はじまった血液検査はまるで映画「遊星からの物体X」
シャーレにとった血液に、熱、炭酸、カフェイン、にんにく・・・
いろいろ試すが納得いく結果が出ない。そうこうしているうちに時間ばかりが経って陽が落ち、辺りが暗くなり、せっかくの休日が・・・
ふと見ると、全員怒りの炎の目になっていた。
宇宙人襲来時に回収したUFOを起動した途端、母船が出現した。
この事態を予期して行動してきた境界人たちは、たちまち結集して事態に当たる。
一連の麻薬騒動は全てこの時のための備えだったのだ。
「敵を欺くにはまずは味方から・・・を愉快に」が、この作品から得られる教訓である。
文章:ヒトツメロバ