出典:©小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会
あらすじ
地元・愛媛でセレクションの結果を待つ葦人の元にユース合格の通知が届いた。
歓喜に湧く葦人や友人たちだったが、それを眺める葦人の母・紀子の表情はどこか寂しげだった。
電話で葦人にユースについて説明をしていた花は、上京する前に紀子とよく話すように諭す。
紀子と向き合おうとする葦人だったが、なかなか話が出来ないまま2人はすれ違ったままで…。
大切な息子
セレクションの合格通知を受けた葦人は笑顔で紀子を迎える。
しかし、紀子はどこか寂し気な表情をして、葦人の前でポツリと呟くのだった。
「なんかサッカーにアンタを取られるみたいやね」
そう口にしてしまった紀子は、いつものように仕事へと向かう。
仕事を終えた紀子だったが、葦人の前で零した言葉を悔いていつも以上にお酒を飲んでしまう。
おぼつかない足取りで家の前まで帰った紀子は、葦人と花のやり取りを耳にする。
「花、その…やっぱ俺は楽させてやりてぇんだよ!母ちゃんに!」
「プロのサッカー選手になって活躍したら金を稼げる」
「俺はバカやからサッカー以外で金稼ぐ方法なんて一生思いつかねえだろう!だからとにかくプロになる!絶対!」
葦人の思いを聞いた紀子は、玄関の扉を開けて…。
巣立ちの時
花から具体的な費用や住まいなどを丁寧に聞いた紀子は、葦人を全面的にサポートするために動き出す。
そして、葦人と紀子は“大切な話”が出来ないまま、時間だけが過ぎて…。
葦人が旅立つ日がやってくる。
今日まで、学校の友達にも東京へ行く事を伝えていなかった葦人が“最後の挨拶”をする。
突然の事に驚く者、泣き出す者もいたが、葦人は学校を後にする。
兄と話しながら駅へ向かう葦人だったが、心残りが1つあった。
それは、母・紀子と“話”が出来ていない事だった…。
全体的な感想
やっぱり大事な息子を取られるのは、母親視点からだと凄く寂しい事なんだなと感じました。
応援したい気持ちもあるけれど、寂しい気持ちもある…。複雑な感情の入り乱れりが凄く良かったです。
でも今回のMVPは間違いなく花ですね。
花も年齢は若いのですが、めちゃくちゃ大人な対応でした。大人のお姉さんよりも大人です。
花が支えてくれた事もあり、葦人と紀子が前を向けるようになったのは本当に良かったと思います。
というか、全体を通してサブキャラクターに凄く支えられている感じがしますね!
メインキャラクターだけが主役じゃない感じがして、凄く好きです。
全キャラクターにしっかりと役割があって、本当に素敵な作品だなと改めて感じる回でした!!
文章:クラッシャー佐藤