出典:©赤塚不二夫/深夜!天才バカボン製作委員会
天才バカボンには複数の最終回がありましたが原作者の赤塚不二夫氏の没後、最初の天才バカボンの最終回はおそらくこれが本当の最後になるのではないでしょうか。アニメーション制作の舵をとったのはスタジオぴえろです。『えいがのおそ松さん』などを手掛けたことでも有名なスタジオです。
変わらぬ魅力
天才バカボンシリーズには多彩なキャラクターが登場します。警察官の本官は合コンにチャレンジしますがメンバーの一人にバカボンパパが混じっており‥。さらに、バカボンの妹がほしいという願いにバカボンパパの奮闘が始まります。ウナギイヌというオリジナルキャラクターが出てきますがウナギイヌの仲間の大切な法事にもバカボンパパは付いて行きます。ウナギイヌは無事に仲間の供養を果たせるのでしょうか。赤塚不二夫アニメに付き物なタイムマシンも出てきます。はじめちゃんは相変わらず天才です。他にもレレレのおじさんも健在で時代が変わっても変わらぬ世界観がそこにはありました。
18年ぶりの天才バカボン
赤塚不二夫氏の亡くなった後の作品になりますが原作は赤塚不二夫氏となっています。前作『レレレの天才バカボン』から18年ぶりの作品となっています。第一話「久しぶりにアニメになったのだ」から第12話「ほんとうの最終回なのだ」まで怒涛の勢いで紡がれるストーリーは、懐かしさもありながら、昔のような病んで描いている感覚ではなく、視聴者のニーズを最優先にしたような、でも、心地よい裏切りのあるストーリーになっています。バカボンの家にTV東京のプロデューサーがやってきて作品をもっとチャレンジ精神に富んだものにしようとかけあうシーンは見所の一つです。時代は移り変わってもバカボンはバカボンなのだと改めて思いました。
まさかの登場人物も……
なんと深夜!天才バカボンには「ブラック・ジャック」や「ハローキティ」など他作品からのキャラクターも登場しています。どちらのキャラクターもバカボンたちとともに時代を歩んできたキャラクターなので夢にまで見た共演といった感じですね!
文章:Shinichiro.S