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命を懸けた戦い『蒼穹のファフナー EXODUS』

出典:©XEBEC・FAFNER EXODUS PROJECT

あらすじ

西暦2150年6月、太平洋の輸送基地であるハワイがフェストゥムの大群に襲われます。

フェストゥムは人類を同化していくたびに進化し、人間という種を学んで、対話をしようとせずに人類を明確に攻撃します。

そんなフェストゥムと最後まで戦うことを選び、人類軍は「交戦規定アルファ」による核爆撃において輸送基地、逃げ惑うハワイ市民を一斉に焼き払います。

多すぎる命の犠牲を払ってもまだ生き残るフェストゥム、人類はそれでも絶望に身を売らずに一つの希望を守ろうとしていました。

人類の軌跡

TVアニメ「蒼穹のファフナー」シリーズの第二期であり、劇場版「HEAVEN AND EARTH」において行われた第二次蒼穹作戦によって、主人公たちが住まう竜宮島がひとときの平和を繋ぐことができた後のお話です。

対話を求めていた未知の生命体フェストゥムに対し、歩み寄っては分かり合えるまで対話を求め、その言葉で答え続けた人類の軌跡は4年の歳月を経て、人型決戦兵器ファフナーの搭乗パイロットは子どものころに見ていた空の景色が違って見えることを感じていました。

命を代償に…

大人になったファフナーパイロットは、ファフナーに乗るたびにフェストゥムと渡り合う力を得る代わりに、乗り込んでいる時間が長引くほど寿命をすり減らし、生きていける時間を奪っていきます。

それでも襲い来るフェストゥムの脅威、自分が戦わないたびに誰かが傷付くのを受け止めきれなかった真壁一騎(まかべ かずき)は、自分の命の使い道を知り、もう一度ファフナーに乗って戦いの中へ旅立ってしまいます。

まとめ

作中ではたくさんの人がファフナーパイロットを気遣い、できれば戦ってほしくないとさえ願っています。

今作はフェストゥムだけではなく、人同士の対話も面白いポイントの一つになっていて、竜宮島の外がどんな現状で、島の人達は異なる考えを持つ人を受け入れることができるかも見どころです。

戦うたびに必ず帰ってくると約束することは、ファフナーやフェストゥムという危険に晒されてその約束が果たされるものかが不確かになり、きっと自分は死んでしまうだろうと見越してバトンを繋いでいく物語はあまりにも悲しく、やりきれない思いで胸がいっぱいになります。

 

文章:新堀

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