アニメアイズ

圧倒的な世界観!『天地創造デザイン部』

出典:©蛇蔵&鈴木ツタ・たら子・講談社/天地創造デザイン部製作委員会

『月間モーニングtwo』で連載され、特に業界から高評価を受けた「創造系アニメ」がこの作品です。

2017年3月に連載をスタートさせて、2021年1月からテレビシリーズが放送されています。

聖☆おにいさん的役割を全うする作品

要は、天地を創造してそのまま創造に飽きてしまった神様の代わりに、『天地創造デザイン部』という団体が動物を創ってしまおうというアニメです。

説明が一言で終わるあたりは『ワンパンマン』を思い起こさせます。最近の流行りなのでしょう。

主人公の下田は何の変哲(へんてつ)もない普通の風貌ですが、一応主人公の新人天使です。

デザイン部は、高い木でも葉を食べられる動物という神様からのオーダーに、単純に首を長くしただけの『キリン』を創ってしまいます。

確かに、すごく幼い頃にはキリンを間近で見ると怖かったし、何らかの動物が進化したものにしても極端すぎるし、首だけそんなに伸ばすなよ、と思っていた時期もありました。

進化というより、創造の段階で誰かがふざけている感はありますよね。と、まあ終始こんなペースで物語は進んでいきます。

ドラゴンのいない世界

子供が見るべきアニメだと思いますが、なぜか深夜枠での放送です。創ったドラゴンが、不採用になった時の脱力感といったらありません。

翼のない飛ぶ生き物、いや、ドラゴンでしょう。雲の中を泳ぎ回る姿のかっこいいこと。デザイン部のメンツも何か普通すぎて逆に共感が持てます。

結果、タツノオトシゴをオスが出産するように設定変更してしまうという泣きたくなるくらい、くだらない作品がこの作品です。

まとめ

説得力のある、ストーリーではあるのですが、くだらなさがそれを上回っています。皆さんはワンパンマンより、アンパンマンの方がずば抜けて無理のある設定を試行錯誤していることにお気付きでしょうか。

何らかの周期で日本アニメ界にやってくるギャグアニメのブーム。2020年〜2021年がまさにその時期なのかもしれません。

『働く細胞』的なちょっとした教養も身につくので、ぜひ一度は見て欲しい作品の一つです。

 

文章:S.Shinichiro

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