出典:©1983-2006 TOMY ©ShoPro
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1983年に始まった『ゾイド』の歴史は、2020年現在でも継続的にプロジェクトが進められている作品です。筆者もまた、子供の頃の憧れで、誕生日プレゼントやクリスマスに『ゾイド』の玩具をねだったのをよく覚えています。
当初は「メカボニカ」という名称で知られていた(タカラトミーの)ロボットですが、わずか1年で「メカ生体ゾイド」として発売されることになりました。
ゾイドの歴史
20世紀末にゾイドのT Vアニメが誕生します。舞台はヘリック共和国とガイロス帝国の戦争が続く惑星Zi(ズィー)、ゾイドは一度滅亡しています。地球人の入植にあたり、古代ゾイド人の残したゾイドのコアより繁殖した、自意識を持つ生き物、且つロボットとして人間をサポートする者達の新しい歴史を刻々と描くのがこの作品です。
世代を超えて
筆者が子供時代に一番遊んでいた相棒は、シールドライガーです。ゼネバス帝国軍のサーベルタイガーのライバル機です。「青い稲妻」の異名を持ったり、「蒼き疾風」と呼ばれたりしていました。他にもステゴザウルス系のものやゴジラ系、ティラノサウルス系のキャラクターが次々に発表されましたがやはりライガー系の人気は強かったようで2018年の『ゾイドワイルド』でもワイルドライガーが活躍しています。
玩具はというと、『ガンダム系プラモデル』とは異なり、ニッパーや接着剤などのリスクを回避した、ネジによる組み立て式のおもちゃになっています。日本の文化が技術力だけではなくメカニックデザインの分野においても世界に代表する、誇るべき文化性を持っていることを幼心に感じ取れる、という意味で教養の豊かさを覚えます。
まとめ
40年弱の刻を刻む『ゾイド』という作品、日本の文化性向上にどれだけ貢献してきたことかと、感心します。恐竜型ロボットが歩行し、威嚇する、もうこれだけで子供心はがっしり掴まれたと言って過言ではありません。そのアニメ版の制作が決定し、現実感とファンタジーの融合が行われたことは、むしろ大人になって気づくありがたみではないでしょうか。なぜなら子供がゾイドを手に入れた瞬間、一人ひとりの子供達にはそれぞれの世界観が生まれてしまうからです。でもきっと大人が作った物語に触れることで子供の感性は筋の通った世界観を再構築するのでしょう。
まだまだ子供達の成長を支えてくれそうな『ゾイド』です。世代を超えて伝えることがとても有意義なことだと思います。
文章:S.Shinichiro