今までの遊戯王の問題点
従来の遊戯王は日本語の解釈の難しさゆえに、公式において調整中となっているカードがある(解決することはあるものの、調整中のまま1年、2年と過ぎることもある)。裁定を決められないことで、プレイヤー間によるルール解釈の違いを生み出していた。
一ターンのプレイ時間は、リンク召喚の登場によりさらに長引くこととなった。先行1ターン目で10分以上も消費することもあるため、デュエルの制限時間の40分間を簡単にオーバーするようになった。プレイ時間の長さゆえに、最後まで決着をつけられないという事態に陥ることもしばしばだった。
環境のインフレにより、先行1ターン目で大勢を大きく決する展開も増えた。後攻のプレイヤーはカードを1枚だけ引いてサレンダー(負けを認める)という、なんとも悲しい状況を作り出していた。遊戯王は極端な先行ゲーとなってしまっていた。(後攻は展開されないようにお祈りするしかない)
ラッシュデュエルの魅力
ラッシュデュエルは文章を簡潔化させることで、小学生などもプレイしやすい環境を心がけた。対象年齢も従来の12歳から9歳へと引き下げられることとなった。
わかりやすいテキストにすることで、1ターンの所要時間も劇的に改善。スムーズなデュエルを行えるようになった。
ラッシュデュエルではストラクチャーデッキ2種類、強化パックを発売中。ラッシュデュエルをやってみたいというプレイヤーは是非購入してみてはいかがだろうか。
初期のカードゆえに性能は抑え気味で、プレイヤーのプレイスキルを要求される仕様となっており、駆け引きを楽しむのに適している。
ラッシュデュエルの強化パックは1パック150円(税別)で1ボックス15パック入り。1ボックスでウルトラ2、スーパーレアカードを3枚封入しているため、3パックに1パックは光っているカードをゲットできる。
低確率ではあるものの、ラッシュレア(3種類)も封入されている(ボックスで入っていないこともある)。
原作ファンにもオススメ
トップに君臨するのはレジェンドカードとして収録された青眼の白龍。封入率は超低確率となっているものの、原作を楽しんだプレイヤーとしては是が非にも入手したいカードだ。
ワイト、プチモス、グレムリンといった原作カードも数多く登場。当時を振り返りたいと考えているプレイヤーにとって、懐かしい気分を味わえるのではなかろうか。
遊戯王の新環境として登場したラッシュデュエル、推移を見守っていきたい。
文章:アニメクン