出典:©吉河美希・講談社/カッコウの許嫁製作委員会
あらすじ
久しぶりに実家の手伝いに来た幸。一方、凪とエリカの同棲宅は落雷により停電してしまう。
防災キットを取りに行く為に真っ暗な家の中を歩く凪。しかしその際、思わぬハプニングが…。
停電
大きな雷鳴と同時に停電し、凪とエリカの同棲宅は真っ暗になってしまいます。
アロマキャンドルに火を点けて、2人はなんとかその場を凌ぎます。
今までの出来事を振り返りながら、エリカは「玄関のクロークに防災キットがあったかも」と思い出し、凪にそれを取ってくるように頼みます。
真っ暗な家の中を歩く凪。なんとか玄関まで辿り着くも、雨漏りで濡れた床に足を滑らせ、丁度帰宅した幸とぶつかってしまい…。
その時電気が復旧し、家の中の明かりが再び点き始めます。凪の目の前には雨でずぶ濡れになった幸が。
一瞬驚くも、幸の事はあくまでも妹としてしか見ていない凪。「今のは無かった事でよろしくな」と言って一方的に場を収めますが…。
妹だけど妹じゃない
翌朝も凪は普段通りに幸に話しかけますが、幸は口数少なく、朝食も食べずに登校します。
帰宅してからも部屋に篭り、凪が夕飯に呼んでも応答しません。
凪は流石に心配になりエリカに相談すると、「凪くん、何かしたでしょ」とエリカに言われます。
停電した日に幸と事故でキスした事をエリカに話すと、「凪くん…終わってるわ」とエリカに一蹴されてしまいました。
血は繋がっていなくても幸は妹でまだ子供だと凪は思っていましたが、「じゃあ凪くんは今でも幸ちゃんとお風呂に入る?」という問いには「出来ない」と答えます。
「凪くんはそれと同じ事を幸ちゃんにしたのよ」とエリカに言われハッとする凪。
––––言われてみれば幸と自分は生まれた時から一緒にいるだけの他人で、兄妹というのもただの肩書きに過ぎない。
そんな事を考え込んでいる途中で凪は何かに気付きますが、とにかく幸に謝らなければと反省します。
これからは
凪と幸がギクシャクしている為、部屋の空気が重いと文句を言い朝活を休むエリカ。
結局凪とひろの2人きりで朝活をしますが、凪は集中できずなかなか勉強が進みません。
そんな凪にひろは「悩みを聞いてしんぜよう」と気遣います。凪は思い切って相談します。
凪の話を一通り聞いた後、ひろは神妙な顔で言います。
「確かに海野くんって無神経…たまに“どうかしてるわ“って思うくらい」
かなりキツイ言葉を言われてしまった凪ですが、「そこが良いところ」とひろはフォローを入れます。
「思ったように口にしなよ、そしたらきっと…」
ひろからの助言を受け、少し勇気が出た凪。帰宅後すぐに幸の部屋の前へ向かいます。
「すまなかった」と謝った後、「もう幸を、小さな妹扱いするのはやめるよ」「妹なのは変わらないけど、幸の事は1人の女性としてちゃんと見ようと思う」と凪は話しました。
顔を真っ赤にし、何かを堪えるような表情を浮かべる幸。部屋のドアを開けた幸が言ったのは…。
まとめ
とにかく幸が可愛い。とてもとても可愛い。そんな回でした。
ぶつかって事故チューはラブコメでは定番のシチュエーションですよね!停電中の暗い屋内で、というのもドキドキ感倍増です。
今のところはまだ幸の片想いっぽいですが、これからは凪も幸を見る目が少しずつ変わっていけば良いですね。
文章:藤川汐見