出典:©殆ど死んでいる・KADOKAWA刊/異世界おじさん製作委員会
あらすじ
8月、日本各地で最高気温を記録したある日。
暑さのせいで頭が働かないおじさんとたかふみ。
クーラーの代わりに魔法で部屋を冷やす事に成功するが、精霊への捧げものとして用意した魚の頭が異様に美味しそうに見えてしまう。
それは以前、魔法を無理に使った反動で竜に変身した時の後遺症だと気づく。
変身魔法のリスクを改めて感じるおじさんは、異世界で精神を支配され戻れなくなった時の事を思い出す…。
壊れるおじさんと機械
8月。この日は部屋の温度が34.8度で湿度は65%を迎えていた。
あまりの暑さにセガサターンはディスクを読み込まずにゲームが起動できない。
「ええ!?ななんでなんで!?ウソウソウソウソ!?」
「なんでなんでなんで!ウソウソウソウソ!!」
セガサターンが壊れたかもしれないとたかふみに言われたおじさんもまた、壊れてしまうのだった…。
現実を受け入れられなかったおじさんだったが、たかふみによってネットを使い、セガサターン直し方を調べる事に成功する。
暑い中、機械いじりを続けていた2人を癒すかのように“アイス食べる人~!”と提案する藤宮。
そんな藤宮に、2人とも手を挙げて「俺~!」と元気よく答えるのだった…。
暑い日には氷魔法!
「氷の魔法使えば部屋冷やせるんじゃないんですか?」
そう提案する藤宮に対して、正解を気づかされたおじさん。
早速、室内で氷魔法をしようしてみると吹雪のような物がが吹き荒れる。
「アァアアア~!」
「天才的発想!ありがとうすずみやさ~ん!ヒャッホオオオオオ~!!」
あまりの涼しさに藤宮の名前をすずみやと呼び、テンションがおかしくなるおじさんとたかふみ。
そして結局、藤宮は“エアコン”を買う事を提案するのだった。
しかし、電気代などの金銭面を考え苦悩するたかふみとおじさん。
ユーチューブで配信して稼げば良いと言う藤宮の提案に、おじさんは乗っかろうとするも、たかふみは拒絶する。
そして、たかふみがその理由を語り始めて…。
全体的な感想
暑いと人も機械も壊れる!その気持ち良く分かります!
筆者も夏場はPCが壊れないか不安になりますもん!常にヒヤヒヤしています。
大好きなセガサターンが壊れて遊べなくなった時のおじさんの表情と壊れ具合が面白かったですが、自分に置き換えると笑えなくなりますね…。
やはり、自分の人生の写し鑑である物が無くなると…人はおかしくなってしまう!
氷魔法で吹雪を起こしていましたが、絶対に寒いですよね!?
そして、それによってまた色々な物が壊れそうだなぁと思いながら、藤宮さんのアシストが素晴らしいなぁと見ていて感心しました。
魔法を使う事に抵抗が無く、ガンガン使って人離れするおじさんとたかふみに対して、藤宮さんが最後の砦ですね!
文章:クラッシャー佐藤