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最強の先生『暗殺教室』(2015)本当の意味での卒業とは?

2015年もテレビアニメの豊富な一年でした。原作は2012年から週刊少年ジャンプに連載されていた『暗殺教室』。2016年までの全21巻について絶大な人気を誇った漫画です。2015年アニメのテレビ放送と同じ年の3月に劇場実写版『暗殺教室』も上映され、好評を得ました。

今思えば、自分が学生の頃はGTOというカリスマ先生がいたっけなーとか、それを思うと今の子たちは「コロせんせー」がカリスマなのか?などと思います。優れた人間のジレンマが極端にデフォルメされて描かれており、とても奥の深いストーリーだと思います。

無傷の教師

ある日突然、深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』のように防衛省の官僚と軍人に囲まれ“コロせんせー”(と後に名付けられる)が担任の教師になります。コロせんせーは、丸いけん玉のような頭に何本もの触手がついたタコのような姿で生徒達に告げます。卒業までに担任教師である自分を殺せなければ地球を破壊すると‥。

既にその世界ではコロせんせーにより月の7割が破壊されていました。生徒達は躍起になってコロせんせーを暗殺しようとしますが、うなじから髪の毛から触手を生やそうともコロせんせーは死ぬことができません。かつて人間だったせんせーの正体が徐々に明らかになります。

誰かのための命

最後まで視聴した人には伝わると思いますが、なぜコロせんせーは自分が傷ついていることに鈍感なのか、ということです。自分には成すべき事がある。しかし、自分は滅びなければならない運命にある。そんな状況で、なぜ自己犠牲の精神が必要なのかとこのドラマを観るにつけ深く考えさせられたのを覚えています。

自己犠牲には反対語があります。自分本意です。中学生という成長期に自己本意の精神は必要不可欠です。そしてコロせんせーには彼ら中学生には理解の及ばない『愛の誓い』があるのです。

まとめ

モンスターが人間に感動を与える作品は数多くあります。しかし、中・高校生が共感できるモンスターアニメというのはおそらく長いアニメの歴史の中でも初めてではないでしょうか。

まったくの新境地を開いたのは原作者の松井 優征(まつい ゆうせい)さんのセンスもあるでしょうが、日本全体に沸き立っている日本独自のギャグセンスやユーモアに要因があると思います。これからもこうした良作が生まれることを切に願っています。

 

文章:Shinichiro.S

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