アニメコラム

異色の戦隊ものアニメーション『聖闘士星矢』子供達が必死にテレビにかじりついた、かつての話題作(1986年)

出典:©車田正美/集英社・東映アニメーション

『聖闘士星矢』(セイントセイヤ)がテレビに初登場してから2019年時点で33年の月日が流れたことになります。原作者の車田 正美(くるまだ まさみ)氏は、今も尚、『週刊少年チャンピオン』で『風魔の小次郎』という作品を連載しており、昔からのファンに加え、新しいファン層も獲得しています。

Netflixでは最新作の聖闘士星矢も限定配信されており、その支持率は衰えることを知りません。

神話に基づく総力戦

北欧神話に基づくストーリーに関しては、魔の指輪ニーベルンゲン・リングやオーディンの伝説などが登場します。神話から生まれた天空の使者というイメージが色濃く描かれているのは、原作由来ではなくアニメのオリジナル作品としての要素が強いです。オリジナル版では、鋼鉄聖闘士、神闘士などの強いパワーがキーワードとなって物語が進みます。

主人公の聖闘士星矢は銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)に参加するためにギリシャで修行を重ねていた聖闘士であり、修行を通して、彼には多くの仲間ができます。

インパクトのあるキャラクター・デザインに注目

この物語は、ギリシャ神話や星座がベースになっています。メデューサとの戦いなどは30年以上経った今でも思い出すことができるインパクトのある作品です。プラスアルファの要素として、北欧神話などの要素も含まれています。能力が向上するに従い黄金聖衣(ゴールドクロス)、白銀聖衣(シルバークロス)、青銅聖衣(ブロンズクロス)などを使用することができるようになり、その度に感動を覚えたのは、この作品が密かに子供心に教養を与えるのに長けているからでしょう。

特定されない力の根源が物語のファンタジー性を加速させる

彼らの力の源は小宇宙(コスモ)であり、神格的パワーと言い切らないところが物語の自由度を沸き立たせているように思います。

「君は小宇宙を感じたことがあるか!」というTVアニメのキャッチフレーズはとてもインパクトがあり、この作品の曖昧なテーマを象徴していると思います。宗教観ではなく、子供達の感性を引き出すスタンスで描かれているところが見事なアイデアだと改めて思います。

88星座

基本的に私たちの住む宇宙には88個の正座があると言われています。そして物語の世界には88体の聖闘士(セイント)が活動しているということになっています。目的は女神アテナを守護するためです。

そしてアテナが地球に降臨するのは聖戦の前ぶれだと云われています。修行する聖闘士星矢とその仲間たちに再び平和な世界が訪れるのはずっと先の出来事です。

 

文章:Shinichiro.S

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