出典:©殆ど死んでいる・KADOKAWA刊/異世界おじさん製作委員会
あらすじ
神聖勇者の称号を得ていたアリシア。おじさんに記憶を消されたせいで、ゴブリンの大群を退けた手柄が全てアリシアたちだけの功績となり、駆け出しの冒険者には見合わない称号が与えられていた。
おじさんは分不相応な肩書は危険だとして、誤解を解くため王都へと向かう。
しかし、アリシアたちが勇者に祭り上げられたその裏に、卑怯な陰謀があることを知り…。
人権意識の低い異世界人を、おじさんが現代の倫理観で論破する。
伝説の勇者
「私が運命に選ばれし勇者。シャイニング・クルセイダー。神聖勇者のアリシア・イーデルシアです!」
おじさんの前に現れた勇者がそう口にする。
勇者は買ったばかりの剣を地面に突き刺してポージングを取っていたため、剣が刃こぼれしてしまう。
「ヘルシュレッダー・ツヴァイ…!」
名前をつける位まで気に入っていた剣を刃こぼれさせてしまった事に、土下座する勇者。
たかふみは、おじさんにその映像を見せて貰いながら“勇者の土下座は見たくなかった”と険しい表情をするのだった…。
王都にて
アリシア達の実力に見合わない“勇者”の称号をどうにかしようと王都へと向かったおじさん。
そこでおじさんは王都の陰謀と遭遇する。
アリシア達3人を亡き者にしようとしていた連中に対しておじさんは現代倫理観無双で立ち向かう。
しかし、兵士に囲まれ手に負えない状況へと事態は一変する。
「ザックトーラ・キャトルフ」
変身魔法を使い、中学2年生の時の担任へと姿を変えたおじさんは、そのまま討論を開始する。暴力による完全論破を見せつけようとしたおじさんだが、そこで1人の兵士が国の事情説明を始め…。
全体的な感想
1クールの間に話を忘れてしまった人が多そうですけれど、1クール待った甲斐がある位に完成度が高くて面白かったです!
今回の話では、おじさんの発言が以前よりもマイルドで優しく感じられましたね。
そして、本当に最強ですね…。
バトルシーンや変身シーンも見ものでしたが、一番面白かったのは中学時代の担任の先生になって暴力で論破しようとしていた所です。
まさに昔の教師ですね。今の時代なら一発でアウトですよ!
やはり幼少期のトラウマは、一番の“恐怖”であり“最強”なのですかね……。
文章:クラッシャー佐藤