出典:©吉河美希・講談社/カッコウの許嫁製作委員会
あらすじ
エリカが以前話していた「写真を届けたい人」とは一体誰なのか。
覚悟を決めた凪にエリカが見せた写真には、幼い頃のエリカと凪が…?
小さい頃のオレ?
遠足の時にエリカが言っていた「届けたい人」。
凪は覚悟を決め、遂にエリカからその人物について聞く事にします。
エリカは「まずはこの写真を見て欲しいの」と、ある1枚の写真を凪に見せます。
そこに映っていたのは若かりし頃の天野夫妻と、幼いエリカと、凪によく似た幼い少年。
「どう見ても小さい頃のオレじゃん!」と驚きの声を上げる凪。
そんな凪にエリカは言います。
「それはそうでしょ。だって…兄弟だもん」
写真の少年の名前は、「天野宗助」。エリカの兄で、凪の実兄です。
エリカの話によると、どうやら宗助は今「いなかった事」になっているようで…。
もう気づいているんだよね…?
凪はエリカと出会ってから今まで事を思い出しながらモヤモヤしていました。
エリカが自分に馴れ馴れしい態度を取るのは、許嫁だからと凪は思っていました。
しかし自分にそっくりの宗助の写真を見てから、凪は「オレは兄貴の代用品だった」と思い至り腹を立てます。
宗助について詳しく知る為に、夕食の支度を済ませた凪は天野宗一郎へ会いに行く事にしました。
しかしいざ会ってみると、宗一郎は宗助について訊かれても「いないものはいない」の一点張り。
結局はぐらかされっぱなしで、状況は何も進展せず。しかし話し合いの中で、宗一郎は気になる言葉を発します。
「君と幸ちゃんは随分仲が良いみたいだけど、もう気づいているんだよね…?」
こういう組み合わせも
実家の神社の境内で掃き掃除をしていたひろの元に、近所の子どもが駆け寄ってきます。
子どもが持ってきたクマの人形が凪に似ていると感じたひろは、ウサギの人形も使って簡単な人形劇を始めます。
「あるところに、ウサギとクマの家族がおりました。やがて家族に、可愛い赤ちゃんが生まれます…」
人形劇の内容は凪とエリカの許嫁関係を再現したものでしたが、子ども達には「意味わかんない」と不評でした。
その時、ひろはとある事に気づきました。
「ウサギさんには妹もいるんだっけ。って事は…」
白いブレザーを着たクマの人形の横に、ひろはセーラー服を着たウサギの人形を置きます。
「こういう組み合わせも、成立するのかな…?」
まとめ
とうとう見えてきましたね、天野家の闇。いなかった事になっているとは闇が深過ぎます。
凪には是非頑張って欲しいですが…宗一郎が強過ぎる。次回に期待です。
文章:藤川汐見