出典:©CHIROLU・ホビージャパン/白金の妖精姫を見守る会
このアニメは2019年夏、1クール(全12話)TV放映されました。
原作はホビージャパンのレーベル、HJノベルスのCHIROLUによる同名作品です。
アニメーション制作はMAHO FILMが担当しています。
冒険者、親になる
このアニメの主人公は魔人族の少女ラティナと人間の冒険者デイルです。
デイルは森で依頼の為に魔物を狩っていたところにボロボロの身なりであったラティナと出会います。
その時ラティナは父親と2人で森の中を行動していましたが、途中で父親が行き倒れてしまい途方にくれていたところでした。
ラティナは人間の言葉をしゃべれず、魔人族の言葉を使っていましたが、デイルは自身が魔法を使うので魔法で使用する共通言語と魔人族の言語が同じであることから彼女のおおよその事情がわかります。
ラティナは国を追放されるに際して、頭にはえてある二本の角のうち左の角を折られていました。
デイルはそんな彼女の事を放ってはおけず彼女の父親の死体を埋葬した後、彼女をクロイツの町の自分の下宿先である酒場「踊る虎猫亭」まで連れて帰ります。
「踊る虎猫亭」を営んでいるケ二スとリタ夫妻に訳を話してデイルは彼女の保護者となり、彼女を自分の手で育てると決めるのでした。
子供のためならば魔王にさえ立ち向かう
このアニメは可愛らしいラティナとそんな彼女を溺愛するデイルを中心として進みます。
ラティナが酒場「踊る虎猫亭」へと来た際、酒場の様子を見てはじめは人間の言葉がわからないながらも何をすればいいのか理解できる頭の良さを見せ、すぐに店の手伝いが出来る様になります。
そして人間の言葉をすぐに覚えて人と話せるようになり、「踊る虎猫亭」の看板娘として常連客に可愛がられます。
しかし魔人族であるラティナが人の世界で生きるには人間の理解がなければ暮らしていけないのです。
それは魔人族の証である頭の角をツインテールにした髪に隠しているのがその証拠です。
ラティナが人の学校に通うようになった時、人間至上主義の教師に頭の角が少し見えていた事から彼女が魔人族である事がばれてしまう事件が起こります。
そしてその教師から理不尽な悪罵を受け動揺するラティナでしたが、そんな彼女を救ったのがデイルだったのです。
溺愛するだけでなく理不尽に敢然と立ち向かうデイルの姿は格好いいです。
文章:針尾