出典:©2025時野洋輔・アルファポリス/勘違いの工房主製作委員会
◆こんなはずでは・・・
冒険者PT「炎の竜牙」から脱退させられた。戦闘系の能力が全て最低ランクだったから。そんなクルトは実は、戦闘以外の能力は測定不能!おそらくSSSか、それ以上!
自覚がないクルトは、色んな意味で仲間を、敵を翻弄する。
クルトが全て台無しにする。
元いたPTで
戦士ゴルヴァは「炎の竜牙参上」と遺跡に落書き。街では「クルトの料理に比べたら豚のエサだ」と味にケチをつけ食い逃げ。その際に衛兵と乱闘して指名手配に。
ヒーラーのマーレフィスは浪費が過ぎて、クルト任せだった教会への納付金が、いつの間にか多額の滞納。追放された挙句、悪魔に手を貸すことに。
クルトという支えを失ったことで、英雄と讃えられたPTが崩壊。
補修工事した城壁で
PTを追い出された後、やっと得た城壁補修工事の仕事だったが、3日でクビになった。理由は、やりすぎ。他の者の仕事がなくなるから。
数日後、郊外のダンジョンからアンデッドの群れが溢れ出て、街に迫る。城の兵ではとても太刀打ちできない数だ。高い城壁が足止めしている間に援軍を要請。
しかし、クルトが補修担当した部分が、それらを吸い込んでしまった。
アンデッドを浄化する効果が付与されていたのだ。
援軍が到着した時には解決していた。
元いた村で
幼い頃。
仲良くしていた魔族で行商人の娘ヒルデガルドが、ある日、毒と知らずに木の実を食べて倒れた。その際、クルトがその場で作った薬を口移しで飲ます。
あれから10年後、ヒルデガルドは辺境伯に囚われる。
老化病を患った娘ファミルの治療薬を作るために、10年間変わらぬ姿の魔族ヒルデガルドの体が必要なのだと。実は、姿が変わらないのは魔族だからではなく、あの時、クルトに飲まされた薬の効果だった。
それは「不老不死の薬」!
幼い頃から変わらない姿のヒルデガルドは「こんな体にしやがって!」
悪魔を召喚したが
あの時の「不老不死の薬」は材料不足で作れない。
だが、辺境伯の元に駆け付けた娘ファミルは、すでに若返った元の姿だった。
辺境伯城に来る途中、クルトが饅頭屋の手伝いで作った温泉饅頭が「若返り」効果があったのだ。
そう、「不老不死」はないけど、「若返り」は手元にあった。
そこに辺境伯を唆し、ヒルデガルドを幽閉させていた魔神王の配下が現れ、最強の悪魔を召喚する。が、クルトの作った固いパンに負ける。

出典:©2025時野洋輔・アルファポリス/勘違いの工房主製作委員会
戦闘に勝つにしてもカッコよく決まらない。負けるにしてもサマにならない。
クルトがいると、まさかの連続。「計画が狂う」と。
だから名前が「クルト」なのか!
そんなクルトは、自分が手掛けたモノの説明はしない。
「ほう、れん、そう」を怠る。
その気質ランクは、SSS(少しも、せつめい、しない)だ。
文章:ヒトツメロバ




































