出典:©中村勇志(秋田書店)/六道の悪女たち製作委員会
いじめを受けては、トイレで仲間とコソコソ不良の悪口を言い合う・・・
そんな毎日を送っていた六道 桃助(ろくどう とうすけ)の元に、死んだはずの祖父から荷物が届いた。
中身は陰陽師の巻物。それを手にした途端、額に五芒星が現れ、不良女子にモテまくる。
五芒星の力を借りて、平和で楽しい学園生活を目指す。
それまでの生活はガラッと変わったものの、新手の不幸が降りかかる。
余計に不良リーダーに付きまとわれる
五芒星の力で女子に助けられるのはゴメンだ。
六道は不良グループリーダー飯沼とタイマン勝負する。
不良少女・向日葵 乱奈(ひまわり らんな)の助けがあったものの、何とか勝利し、飯沼との仲が急接近。
気付けば、不良の悪口を言い合う輪の中に、飯沼の姿があった。
よく考えたらこれも五芒星を得てから。
暴走族鬼島連合から「なぜ、六道たちに加担する?」と訊かれた飯沼の答えは、
「さあな…」
なんと、本人は自覚がないのだ!
飯沼には女子の素養があるのかもしれない。
体よく改造バイクを押し付けられる
原付免許を取得したばかりの六道へ、飯沼からのプレゼント。
「先輩から1万円で譲ってもらったバイクだ。おまえは俺の親友だからタダでやるよ」
飯沼が持ってきたそれは、どう見ても改造バイク。
先輩に1万円で買い取らされた改造バイクを、体よく六道に押し付けたとしか思えない。
飯沼からのイジメは、形を変えて続いているようだ。
なんちゃって警官に追われる
姫野 莇美(ひめの あざみ)には、想いを寄せる白バイ警官がいた。
暴走族によって、バイクに乗れない体にされたその白バイ警官の仇を討つため、姫野は女性白バイ警官になりすまし公道を走る。
飯沼からもらった改造バイクを試し乗りしていた六道は、姫野に襲われた。
追走しながら「排除すべき暴走族、排除、排除!」と警棒で殴りかかってきたのだ。
慌てて五芒星発動させるも、「排除すべき白馬の王子様、排除、排除!」と言うことが変わっただけで、やることは変わらず。
今度は白馬の王子様として、余計にしつこく六道は追いかけ回されるハメに。
もともと敵は飯沼グループだけだった。
静かに暮らしたいという願いとは裏腹に、よその不良生徒に鬼島連合と敵が増えていく。
五芒星を得てからのほうが、悪環境になっておる。
女が絡むとロクなことがないってことですな。
文章:ヒトツメロバ