出典:© ケンノジ/一二三書房,チート薬師製作委員会. All Rights Reserved.
食品、医薬品、化粧品、文房具に日用雑貨など、健康で美しい毎日を送るために欠かせない商品を取り扱い、身近にあっていつでもそれらを買い揃えられる凄いお店、それがドラッグストア。
だが、異世界にある「キリオドラッグ」には、それとは違う凄さがある。
キリオドラッグの凄いところを上げてみる。
注文依頼を受けてから、開発製造にかかるというシステム
店主のレイジが近所をぶらぶら散策しながら調薬レシピを考える。
ペットのように可愛がっている獣人ノエラからヒントをもらえることもあるし、彼女は材料集めにも活躍してくれる。
レシピが閃いたら、店主自らが作成するのです。
しかも、しかも、踊りながら・・・
従業員をタダ働きさせていても、誰からも文句が出ない
地縛霊ミナ、獣人でペットのノエルに加え新人従業員は「魔王」
ポーションを求めて魔王城を飛び出し、キリオドラッグにやってきたものの、お金を持っていないというより、貨幣という概念がない。戦争に勝つ薬、戦死した魔王軍幹部を生き返らせる薬も同時に要求しレイジを困らせる。
だが、ノエルに一目惚れし、彼女の気を引きたいのもあって、ポーションを自作できるようになりたいとレイジに弟子入りして、タダでお店のレジ打ちをしています。
材料はほとんどタダで手に入る
材料は道端に生えてる草とか石といったその辺にあるもの。
これなら売れ残りに悩まされることはありません。
たとえ売れ残ったとしても、お店にダメージはほとんどありません。
なんせ材料費はほとんどタダなのですから。
ただ、ノエルもその辺のものを抵抗なく拾い食いするようになり、腹痛の薬を常備することになりますが。
バレなきゃOK?
弓が下手だけど、狩猟大会で優勝したい女エルフのリリカ。
弓がうまくなる薬はないけれど、魔獣の方から射程内に来てもらえばいい。
ゴキブリホイホイならぬ「魔獣コイコイ」
こうして大会優勝してから、リリカのレイジを見る目が変わった。
はたして優勝したからだろうか?
実はこれはほんの一例で、若い女性客はみんなレイジに夢中になっている。
知らないうちに惚れ薬を盛られた可能性は考えられないだろうか?
そう言えば
「近頃対応が冷たい婚約者に飲ませたい」と催淫剤(惚れ薬)を買い求めてきた女性が「これほんとに効きますの?」と口にしたのにつづいて、その場にいたミナ、ノエルとレイジまでもが飲んで、記憶が飛んでしまい、気付けば朝になっていたことなど・・・、くれぐれも無かったのですよ。
相手の質問に本人は建前を語るも、分身が現れ本音をこぼしてフェードアウトという迷惑な薬など、レイジが作り出すものは、しだいにネコ型ロボットの「ひみつ道具」の様相を呈していきます。
あなたも「あれば便利だけど、あるはずがない」と決めつけずに、とりあえずレイジに相談してみては?
文章:ヒトツメロバ