出典:Ⓒ樽戸アキ・しょぼんぬ/双葉社・「農民関連」製作委員会
気付いた時には農民スキルがレベルMAXになっていました。
農民スキルは統合され「自然を愛する者」へ進化。
それによる補正で、ステータスも劇的に上がり、勇者とは桁違いの強さとなったアル・ウェインだったが・・・
最強の存在となってもなお、大好きな畑仕事をつづける。
アルは巻き込まれ体質になった上に、苦手な存在が増えてしまう。
街道を歩けば
オークに狙われる。
強き者の遺伝子を求めるのか?アルめがけて一目散に突進してくるメスオーク。
対して、オスのオークはというと・・・
紳士的に握手を求めてきたかと思うと、口から出た言葉が、
「ヤラナイカ?」
メスのオークばかりか、オスのオークにも狙われる!
「うほっ、いいオーク!」からの「アッー!」となるはずもなく・・・
勇者パーティーでも簡単に倒せるオークだが、アルは何故か逃げ回るだけ。
統合スキル「自然を愛する者」というより「自然に愛される者」と言ったほうがいい?
実家に帰れば
母親のルシカ・ウェインは足音だけで?はたまた匂いだけで?アルの存在がわかる。
息子アルを溺愛する気持ちは本物で、屈強になったはずのアルのアバラが軋むほどの抱擁力を見せる。
止めなければ、アルの体は千切れていた?
ギルドに顔出せば
受付嬢ヘレンは、邪竜ウロボロスによって体を乗っ取られた。
アルによってウロボロスは倒されたものの、体の部位が竜に変化する副作用が残った。
「こんな体じゃお嫁にいけない!」のは、アルのせい?
魔族領に出向けば
魔王の娘に助けを求められ、出向いた魔族領。
そこには、子供の頃に死に別れたイルビアがいた。
アルのことがよほど気にかかっていたのか、邪神と契約し、地獄から戻ってきていたのだ。
アルを取り込めば、百姓一揆からの世界征服も夢ではない?
強い存在になると、冒険者バーティーだけでなく、魔物からの誘いも頻繁なようで・・・
どれも丁重にお断りして逃げているアルですが、いつかきっとくる「年貢の納め時」が楽しみですね、農民だけに。
文章:ヒトツメロバ