出典:© 内藤 騎之介 /「異世界のんびり農家」製作委員会
◆神様の手違いで死んでしまった。
そのお詫びにと、街尾 火楽(まちお ひらく)は「農業がしたい」願望が叶えられ、チート能力と農具を手に異世界へ転生する。
が、送り込まれた先は、これまた手違いで、魔獣や魔物が蠢く「死の森」のど真ん中!
ひらくさんは、そんなこととはつゆ知らず。どんどん畑を作り、インフラ建設していく。
土地を切り拓いていくうちに、やがて見える未来とは?
なんちゃって人材派遣会社
チート能力、体力が与えられたひらくさんに、疲労という概念は無い。
さくさくと建設、開墾、収穫する。そんなひらく村長を手伝わされるのは、近場で拾った二人の女子。敵対同士だった吸血鬼のルーと天使のティアをゲット、これぞ「漁夫の利」
そんな彼女たちの目には、いつしかクマが・・・これでは体が持たない。
人手が足りなくなるたびに、天使のティアがひとっ飛びしては、周辺に潜伏しているエルフたちを集めてくる。
ティアは優秀な人材派遣会社なのだ。
なんちゃって工場

出典:© 内藤 騎之介 /「異世界のんびり農家」製作委員会
座布団と名付けたそれは、巨大な蜘蛛「デーモンスパイダー」!
その糸から、巧みに衣類や寝具を作り上げる様子は紡績工場!マニュファクチュア!
他にも畑の野菜を目当てに移住してくるエルフは建設技術、ドワーフは酒造技術を持ち込んでくる。
食肉加工
肉は向こうからやって来る。
牙のあるウサギ。ワイバーン。畑の野菜を狙ってくるそれらを、返り討ちにして食肉加工。
用水路を登ってくる魚もゲット。
その辺の土の下から出てくる塩で、塩焼きにしてウマウマ。
ないものと言えば?
それは法律。
ほとんどそれぞれの倫理観におまかせ。ボードゲームで負けそうになると盤をひっくり返すのも、個人の裁量任せ。
土地をどんどん開墾しては所有物にする・・・勝手に墾田永年私財しているひらく村長に、「法」という文字はない。
何事にも縛られない、そんな定住生活空間に、どんどん人が集まってくる。
このことから予想される未来は・・・都市化?
いや、この様子は人型イナゴの大群。大量発生したイナゴの大群の最期はいつもどうなる?やがては全滅して終わるではないか。
この無法空間で、色んな意味の欲求不満が溜まった肉食系たちによる、共食いが始まらないことを祈る。
文章:ヒトツメロバ