出典:©bilibili ©Kaisei Enomoto, Syugao / KADOKAWA 2022
5000年もの間、ひたすら草だけ食べて生きてきた弱小草食ドラゴンの棲む洞窟に、一人の少女が押しかけて来た。
少女の名はレーコ。
彼女は、その身を生贄として捧げる代わりに、家族の仇である魔王を討ち果たせという。
実は彼女は、無自覚に膨大な魔力を有していた。
魔物の大群を瞬く間に殲滅した魔力を、眷属になったことで得た力だと思い込む・・・そんな彼女に、いろいろバレたら・・・
特に魔王軍のはしくれだとバレたら、たちまち殺される?
最強にして最恐最悪の生贄レーコから、邪竜だと勘違いされた草食ドラゴンは、保身に走る。
強者になりきる
実際に魔王軍幹部なのか?村人にそう思い込ませていたのか?村人が勝手に言ってただけなのか?本当のところはわからない。
ともかく、レーコの味方して魔王の前に立ったら、死は確実。
とはいえ、もともと無自覚に膨大な魔力を有していたレーコも魔王並に強いのでは?
いや、確実に強い。
当面の脅威はレーコである。
草食ドラゴン・・・邪竜さまは生きるため、レーコを眷属として扱いながら、彼女の隙を見て逃げるタイミングを計る?
弱者になりきる
レーコは邪竜さまに近づく者を「無礼者!」と、たちまち床に叩き伏せてしまう。
本人はすっかり眷属気分で、顔も悪役顔に。
このままでは自分も悪役に仕立て上げられてしまう。
レーコの暴走から、いつか街の人に目を付けられ、討伐されかねない。
なるべくレーコから距離を置き、街の人の前ではトカゲになりきる。
がんばって修行する
旅先で出くわした狩猟の神による修行。
修行の成果が見られることなく、魔力を与えられて強くなる・・・って修行は何のため?
というかレーコには、この程度で通用するわけないので。
誰かにレーコを倒してもらう
水の街セーレンを守る水の聖女さま。
セーレンを支配しにきた銀竜。
いずれも返り討ちにあい、聖女さまはレーコに対する恐ろしさで泣き叫び、銀竜は遊び相手と勘違いしたレーコにボール扱いされたトラウマと、竜のプライドとの間で正気を失う。
しょせん偽邪竜。
いずれもうまくいかず、その考えも「邪道で三流」、略して「邪流」と言ったところでしょうか?
これも、いわれなき言いがかり?
あなたならどうやってレーコから逃げるの?
文章:ヒトツメロバ