出典:©BNP/T&B PARTNERS
ガンダムシリーズの「サンライズ」が手掛けたこの『TIGER&BUNNY』ですが米国でいうところのマーベル作品のようにヒーローという存在が社会に浸透している環境下で繰り広げられる「真のヒーローイズムとはなんぞや」といった物語です。
プロフェッショナルのヒーロー
主人公はワイルドタイガーという年長のヒーローです。世界観は、特殊能力NEXTを持つものが圧倒的な実力で、世界の平和を守っている世の中で、それぞれのヒーローにスポンサーが付くという、プロフェッショナル・ヒーローが活躍する近未来での物語です。
ワイルドがスーパールーキー・バーナビー・ブルックスJrと共に「TIGER & BARNABY.」というチームを組んで凸凹コンビながら、事件を解決していくのが毎話の見どころになっています。
正義感は必ず報われる!!
米国でいうとマーベル作品と表現しましたが、日本アニメでいうと、テイストが近いのが『ジョジョの奇妙な冒険』かもしれません。子供向けアニメというより成人向けの印象が強く、スタイリッシュな描写が持ち味です。
バーナビーに「おじさん」と呼ばれながら必死に世界の均衡を保とうとする姿が、可愛くもあり、たくましくもあります。TIGERおじさんのNEXT(特殊能力)は5分だけパワーが100倍になるという物です。しかし、その能力の裏には発動後1時間は凡人に戻ってしまうという物でした。
まとめ
ヒーローものの物語は一般的に士気高揚のために語られるものです。しかし、この作品を見ていると視聴者に対するそんな空論的な誘導よりも、直感的な渋さ、大人の正義感を感じる瞬間が多いのです。そしてドラマがあります。見た目以上に教養めいたストーリーは大人の男・TIGERによりあるべき話の落とし所にきちんと収まります。
いろいろ書きましたが、注目して欲しいのは単純なアニメーションのかっこよさです。知名度はそこそこかもしれませんが、このアニメは本当に奥が深いです。より多くの人の目に留まってもらいたい作品です。
文章:S.Shinichiro