出典:©ハヤケン・ホビージャパン/『英雄王、武を極めるため転生す』製作委員会
国と民のために尽くしてきた英雄王イングリスは、天寿を前に悔いを残していた。
それは「純粋に武のみで生きていたらどれだけ強くなれたのだろう?」という思いだった。
枕元に立った女神アリスティアは、イングリスの思いを聞き入れ、遥かなる未来への転生を約束する。
そしてイングリス・ユークスとして生まれ変わった・・・が、その姿は女子な上に、世界も激変していた!
そこには、常に騙されている民たちの姿があったのだ!
彼らを騙し、暗躍する者とは?
天上人(ハイランダー)
優れた技術を持ち、土地を空に浮かび上がらせる。まさに「地上げ屋」である。
地上人は、その土地から出ていくか、ハイランダーに使役されるかの道しかない。
さらに、そんな世界には虹の雨(プリズムフロウ)が降る。
この雨を浴びた昆虫や動物は、魔石獣(ませきじゅう)と化し、暴れまわる。
そこで役に立つのが、ハイランダーの優れた技術で作り出した魔印武具(アーティファクト)であり、彼らはそれを売りつけるのだ。
実は、魔石獣化させる虹の雨を降らせているのも、ハイランダーであることを地上人は、知る由もない。
ハイランダーに抵抗する集団
血鉄鎖旅団(けつてっさりょだん)がそれである。
虹の雨を濃縮した粉薬「プリズムパウダー」をこっそりハイランダーに対して使用し、魔石獣化する。
そうやって暴れさせることで、ハイランダーの権威を失墜させる作戦なのは、地上人は知る由もない。
見た目は天使
イングリスは、公爵令嬢で従姉妹のラフィニア・ビルフォード(通称ラニ)を守るという名目で、従騎士として行動を共にする。
メイドとして祝宴会場などに潜りこめば、料理を運んでくるまでに二人で食べつくしてしまう・・・二人そろって恐るべき大食漢なのだ。
見えないところで、いつもガッついていることは、地上人は知る由もない。
天使と謳われる美貌を手に入れ、女神さまに導かれた世界は「暗躍者天国」ってことでいいですかいの?
文章:ヒトツメロバ