出典:©アンギャマン/集英社・ラーメン赤猫製作委員会
◆たこ焼きとラーメンが合体したのは聞いたことあるが・・・
パワハラにうんざりして、会社を辞めた社 珠子(やしろ たまこ)が、オバの紹介でやってきたラーメン屋。そこは、なんと!猫と虎が切り盛りしているお店だった。
「ラーメン赤猫」で、社さんはバイトから正社員を目指す。
どうしても人間を雇わなければならない店側の事情とは?
味見係
「接客一番。味二番」がラーメン赤猫の経営理念である。
「猫によるサービスが一番。味は人間の好みに、完全には合わせられないよ」と言うのだ。
猫は人間の食べ物を口にできない。だから、味はわからない。
なので、先代の味をそのまま猫たちが引き継いでいる。
それでも味が客の好みから大きく外れることがある。
社さんはそのための味見係なのだ。
ブラッシング係

出典:©アンギャマン/集英社・ラーメン赤猫製作委員会
猫毛対策でブラッシングは欠かせない。
虎であるクリシュナちゃんは、お客さんが怖がるので厨房に立つことはない。奥で製麺作業に従事している。
だが、フロアに出ていくことがある。それはクレーマーや酔っ払いなど、困った客の対応の時。そんな見た目だけで、人を怯えさすクリシュナちゃんが、ますます怖い時期がある。
それは毛の生え代りの季節。体がムズムズするのか、イライラしているのだ。
そんな時はブラッシングで気を落ち着かせる。
採用枠を埋める
「どちらかと言うと、犬派です」が、社さんが採用された決め手。猫好きは懲りているのだ。
猫好き人間を雇うのがNGになった理由は、常連客の御所川原 凜(ごしょがわら りん)に起因している。
かつて彼女にバイトで入ってもらった際、「ブラッシング中の目が怖い」「体に顔を埋められ、吸われた」との従業員からの苦情により、短期間でクビにした。
そんな猫好きの彼女が、弁護士になった今でも、変装してお店にやってくる。
再び従業員として入り込むチャンスを、窺っているのだ。
猫毛が入っていても文句を言わない、猫好きしか来店しない店。それでも、たまに来る。
「ラーメンに猫の毛が入っとるやんけー!」
「妙な言いがかりは止めていただきたい。わたしたちは毛が抜けないようにしている。気合で」と対応する。
こんなセリフ、気合がないと口から出ません。
社さんもこの気合があれば、前の会社を辞めないで済んだのかも。もしかしたら、気合でガーン!と辞めた感じなのかな?
文章:ヒトツメロバ





































