出典:©2021 Konami Digital Entertainment
最近youtubeなどで流行っている『04環境』について解説していきたいと思います。
この『04環境』には現在の遊戯王と違う部分がいくつかあります。挙げてみると。
・2004年までのカードでデッキを作る。
・プレイヤーそれぞれがまったく同じデッキを使う。
・2004年までの公式ルールを利用する。
この『04環境』のデッキにはテンプレートとなるデッキレシピがあります。
モンスター 19枚
・《キラー・スネーク》
・《お注射天使リリー》
・《魂を削る死霊》
・《イグザリオン・ユニバース》
・《異次元の女戦士》×3
・《同族感染ウィルス》
・《首領・ザルーグ》
・《ならず者傭兵部隊》
・《ブレイドナイト》
・《魔導戦士 ブレイカー》
・《霊滅術師 カイクウ》
・《天空騎士パーシアス》
・《人造人間-サイコ・ショッカー》
・《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》
・《聖なる魔術師》×2
・《ファイバーポッド》
魔法 14枚
・《押収》
・《大嵐》
・《苦渋の選択》
・《強引な番兵》
・《強欲な壺》
・《心変わり》
・《増援》
・《光の護封剣》
・《抹殺の使徒》
・《ライトニング・ボルテックス》
・《サイクロン》
・《スケープ・ゴート》
・《強奪》
・《早すぎた埋葬》
罠 7枚
・《激流葬》
・《砂塵の大竜巻》
・《奈落の落とし穴》
・《炸裂装甲》×2
・《リビングデッドの呼び声》
この40枚が基本とされています。人や場所によってはカードが入れ替わる場合があるようです。
ルールについて
先に述べたとおり、現在の遊戯王のルールではなく、2004年のものをルールとするため気をつけてほしい点が2つあります。
・先攻ドローがある。
先攻ドローがなくなった現在の遊戯王ですが、2004年のルールを使うので当然先攻ドローがあります。
これにより、圧倒的に先攻有利です。なので先攻と後攻は試合ごとに入れ替えることをおすすめします。
・優先権を行使して起動効果を発動できる。
『04環境』では《ならず者傭兵部隊》が当てはまります。
例に出してみると。
《ならず者傭兵部隊》の召喚に対して相手プレイヤーが《落とし穴》を使用した場合。
現在の遊戯王では《ならず者傭兵部隊》は《落とし穴》の効果により自身の効果を使用できずに破壊されますが……。
『04環境』では《落とし穴》の発動前に効果を使用してモンスターを破壊できます。
戦略やポイント
決まったカードで組まれたデッキであるため、相手の墓地でフィールドに伏せていないカードがわかることがあります。
特に《激流葬》などがすでに相手の墓地に存在する場合はそれを警戒するプレイングをしなくてよいので攻めやすくなります。
《サイクロン》ですがそのターン攻撃を通したい場合や相手の《リビングデッドの呼び声》にチェーンする場合を除き、一度場に伏せるとよいです(手札から発動することはおすすめしません)。
理由は3つあります。
一つは強力な装備魔法や永続罠、《光の護封剣》などがこの『04環境』には多く投入されており、それにチェーンして破壊したいからです。
二つは伏せることにより『エンドサイク』が可能になるからです。
メリットは相手プレイヤーが伏せたカードの効果を発動させることなく確実に破壊できる点です。
※『エンドサイク』とは相手プレイヤーがそのターンに伏せた魔法罠をエンドフェイズ時に《サイクロン》や《砂塵の大竜巻》で破壊することです。
三つは《サイクロン》を伏せることによって相手がそれに対し《サイクロン》や《砂塵の大竜巻》を発動した場合、自分はそれにチェーンして別の伏せを破壊できる可能性があるからです。
入手しにくいカード
あまり入手しづらいカードはありませんが、強いてあげるとすれば《首領・ザルーグ》でしょう。
エラッタ前のテキストに拘るのなら《キラー・スネーク》もですね。どちらも高額なカードではなく品薄なだけですので近くのカードショップでストレージを漁ればでてくるかも、それでも手に入らなければ、メルカリなどのフリマアプリで買ってしまいましょう。
まとめ
現在の遊戯王と違い、堅実にアドバンテージを稼いでいくことが大切になります。また《ファイバーポッド》や《強欲な壺》、《激流葬》など相手が優勢の状況でも逆転の可能性があるカードもあり、そこも面白いところですね。
ぜひみなさんも昔を思い出して遊んでみてはどうでしょうか?
文章:マフユノダリア