出典:©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会
『グレイプニル』と言う単語が物語にどう関わってくるのか、いまだ不明です。そのぼやけた部分を埋めているのが「宇宙人」と言う存在です。
コイン1枚で地球人は能力を得て、コインを100枚集めたら、さらに強力な力を得ることができて、それは世界を支配してしまうほどの強力な力です。
主人公は犬の着ぐるみに化ける修一と、その着ぐるみに入って修一をリードするクレア。最期にこの世界の主人公になるのは果たして誰なのか!!
修一の変化
主人公の修一は宿敵まどかを撃退し、一旦普通の高校生活に戻ることになります。しかし、まどかとの戦いで多くの命を奪った修一は、以前の修一とは異なっていました。
以前までの修一は、着ぐるみの姿の化け物になった後、クレアに着ぐるみに入ってもらって、クレアの狂気により淘汰を繰り返していました。
しかし、まどか一向の残党に襲われた修一は、自らの手で引き金を引きます。そして、この物語の本当の主人公とも言える『ほのか』と言う存在です。
この星(地球)の人間は能力を宇宙人から預かっています。そして、その始まりの契約がほのかと宇宙人の出会いがきっかけでした。
もし、我々視聴者の目でこの物語の救いがあるとしたら…修一でも、コインを100枚集めた海斗でもなく『ほのか』と言う存在なのではないでしょうか。
本当のほのかの願い
第11話にして、宇宙人とほのかの存在がどんどん大きくなっています。ほのかは物語の時系列で、現在は既に死亡しています。
コインを100枚集めた海斗によって蘇らせられた魂として世界に悪影響を及ぼしています。
視聴者にとっては、ほのか、もしくは…ほのかの代わりになるような力が、海斗の創り出したほのかの魂を鎮めて世界に再び平穏を、という展開が最も明るいよそうなわけですが、そういった隙を与えないほど物語は暗く混沌と描かれています。
まとめ
こんなにも切なく、虚しいストーリーを、よくぞヒット作にできたものだと感心しておりますが、その理由の一端は、えっちな描写が多いこと、キャラクターのデザインセンスが抜群、落ちるとこまで落ちたらもう下は無い、這い上がるだけといったことに視聴者のニーズにハマる部分があるからでしょう。
確かにこの作品を見た後は、数段メンタルが上がっている気がします。次回以降の展開もお楽しみに!!
文章:S.Shinichiro