出典:©ゆうきまさみ・東北新社・スタジオこあ
アッセンブル・インサートは『機動警察パトレイバー』や『究極超人あ〜る』で有名な、漫画家『ゆうきまさみ』の剛力美少女アイドルアクション公務員マンガのOVA化作品です。
政府公認正義の戦士オーディションで選ばれたヒロインが悪の犯罪組織「デモン・シード」と戦いながら、なぜかアイドルとしても成長していくアニメです。
登場人物
・南風まろん(CV:笠原弘子)
埼玉県川越市出身、3月3日生まれ、身長153cm、体重41kg、血液型O型、スリーサイズB75・W57・H79の14歳。
華奢な体つきだが、武装パワードスーツを軽々と撃退する怪力と身軽さの持ち主で引っ込み思案。
・服部課長(CV:若本規夫)
南風まろんが所属する警視庁デモン・シード対策本部特殊工作課課長。
局面挽回と待遇改善のために、酔った勢いで出した正義の戦士オーディション企画書が通り、そのため世の中が信じられなくなっている。
ゆうきまさみの当時の担当編集者『福田孝』がモデル。
・特殊工作課員
部下1(CV:松本保典)
メカデザイナーの『出渕裕』がモデルで一応常識が有る。
部下2(CV:二又一成)
『ゆうきまさみ』がモデル。
レンタルビデオショップでお色気ビデオを借り、変態メモを書く。
部下3(CV:山寺宏一)
名前があり川堀、アイドルオタクで裁縫が出来る。
モデルは「超時空要塞マクロス」の監督『河森正治』。
部下4(CV:山本正之) (演奏‐横森良造)
イラストレーター『米田裕』がモデル.
アコーディオンを演奏し、つかみどころがないキャラ。
・下河辺良平(CV:永井一郎)
南風まろんの為に、戦闘強化服を製作するマッドサイエンティスト。
正義の為なら、何をしても良いと南風まろんを正義のヒロインにする為に暗躍する。
・出門兇三郎(CV:大塚周夫)
犯罪組織「デモン・シード」率いパワードスーツ使う「超剛金強盗団」の首領。
自称由緒正しいマッドサイエンティスト。
・園場かぎり(CV:川村万梨阿)
人気アイドルで新人賞候補の一人。
・R・田中一郎(CV:塩沢兼人)
『究極超人あ〜る』からカメオ出演でセリフ有り
鳥坂先輩も出るがモブ。
・泉野明
『機動警察パトレイバー』からカメオ出演で、新人賞候補のアイドル。
いずみのあきと言う名前での役。
見どころ
アニメ開始早々に『究極超人あ〜る』の劇中劇『究極戦隊コウガマン』のオープニングが流れます。
それを、レンタルビデオショップで見ている特殊工作課の面々から、画面が引いてパトカーから逃げるデモン・シードと警察の大立ち回りの後に本編オープニングが始まるアバンタイトルです。
正義の戦士オーディションが奇人変人だけで、課長の独断で正義の戦士に選ばれた南風まろんが、なりゆきで当然のようにアイドル活動もする羽目になるアイドルパートが笑いを誘います。
OVAなのに、CMが入り笠原弘子と川村万梨阿が、実写でパロディCMをする他のアニメには無い演出です。
「コマーシャルは終わったな」と言う服部課長や、破天荒な登場をして「原作どおりじゃ」と原作漫画を出す下河辺良平や、本編内でアッセンブル・インサートのビデオで出てきてます。
アッセンブル・インサートを借りたR・田中一郎がまだ観ていないけど面白いと言う所のメタ視点。
ゆうきまさみや友人の米田裕達は、アイドルオタクだったので、アイドル物として良く出来ていいます。監督の知吹愛弓も友人の1人です。
主役を演じる笠原弘子は、歌が上手いので、アイドルアニメとして質が非常に高く、南風まろんの演技もぴったりで、引っ込み思案で自信がないが頑張るところが上手く出ている。
南風まろんが、デモン・シードのパワードスーツを軽やかにアイドル活動の一環として撃退する所は可愛くてかっこいい。
南風まろんは、自分には怪力しかないと自己評価の低い所から、服部課長達から励まされ、期待に応えようと頑張って正義のヒロインとアイドルとして、成長していく所が描かれていて良いです。
出門兇三郎の尊大なのに律儀で間の抜けた所と、とぼけた所のあるデモン・シード構成員もおかしいです。
クレジットには表記されていませんが、大塚明夫が出ているので、大塚周夫と大塚明夫の親子共演になっています。
原作漫画は今も出ているので、興味がある方はぜひ!『ゆうきまさみ初期作品集 early days(1)』
文章:北山南河