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『鬼滅の刃』第三話「錆兎と真菰」【感想】

出典:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

悲劇の一夜が過ぎ去り、妹・禰豆子(ねずこ)が鬼になり、その妹を助けるため修行の場に向かう道中で人を喰らう鬼とはちわせた竈門丹次郎(かまどたんじろう)。

丹次郎の優しさから鬼にとどめをさせずにいたところに鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)という老人が現れます。と、前回までの展開は天性の才能を活かしつつも鬼殺隊になるためには、あまりにも心が静かな丹次郎の旅立ちの姿を追うものでした。

富岡義勇という男

第三話の後半で富岡義勇(とみおかぎゆう)が鱗滝左近次に手紙を届けるシーンがあります。富岡義勇とは第一話で禰豆子が鬼になって丹次郎を襲った時に救ってくれた鬼殺隊のエリート剣士です。

富岡義勇は手紙の中で、丹次郎と禰豆子の二人ならもしかすると成し遂げることができるかもしれない。と、丹次郎が鬼殺隊に入るための特訓を要請します。丹次郎は必死の思いで難関をクリアし、ついには左近次に認められたと思いきや、最後の試練は(かの柳生十兵衛のように)巨大な石を斬ることでした。

その間禰豆子は半年以上も眠り続けます。そして巨大な石を斬るきっかけを与えてくれたのは鬼殺隊の試験で散った左近次の弟子たちの亡霊でした。

無惨の影

後にわかることですが、禰豆子のように「人間が鬼の血を患部に受けて鬼に変身する」能力を所有しているのは鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)という一人の鬼だけです。ということは丹次郎の家族の命を奪ったのはほぼ間違いなく無惨でしょう。

そして鬼殺隊の選ばれし剣士「柱」と呼ばれる最高位の鬼狩り「富岡義勇」が、あの日まだ息のある禰豆子をおぶって山を降りる丹次郎のもとに現れた理由はやはり義勇が最凶の敵・無惨を追っていたからでしょう。

まとめ

人喰い鬼の出る世界で亡霊まで登場した第三話。丹次郎の優しすぎる性格は物語の中で決して否定されずに成長を遂げます。

第二話までの展開が二日間に起きた出来事だったにも関わらず第三話だけで左近次の修行は2年の月日を費やします。それほどの対価がないと辻褄の合わないような壮絶な争いがこの先、丹次郎と禰豆子を待ち受けています。

 

文章:S.Shinichiro

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