出典:©吉河美希・講談社/カッコウの許嫁製作委員会
あらすじ
遊園地デートをする事になった凪とひろ。園内でひろに振り回されるも、自分を貫くひろにますます惚れる凪。
しかし、2人のデートの約束を知った幸はモヤモヤしっぱなしで…。
普通にデート
「デートというものに興味はありますか?」
凪のスマホにひろから一通のメッセージが。約束の日の朝、凪は気合いを入れて待ち合わせ場所の駅前でひろを待ちますが、どうせ御朱印集めだろうと決めつけていました。
しかし、ひろに連れて来られた場所は遊園地。「普通にデートなのでは!?」と、思わぬ展開に凪はドキドキします。
凪を連れ、絶叫系を中心に様々なアトラクションへ向かうひろ。絶叫系が苦手な凪はすっかりヘトヘトに。
そんな凪にひろは謝りますが、凪は「瀬川さんは誰とでも仲良くなれるけど、自分を貫くところがカッコイイと思う」と返します。
モヤモヤするしウズウズする
一方、前日の凪のスマホの通知画面を偶然見ていた幸はモヤモヤが収まらず、不穏なメッセージを凪に連投。
「許嫁がいるのに、他の女とデートしている」と言って兄の不貞ぶりを許せない様子の幸ですが、「お兄ちゃん取られたみたいで嫌なんだ?」とエリカに言われ、照れ隠しのように何度もぬいぐるみを殴りつけます。
苛立ちが収まらない幸はエリカと共にバッティングセンターへ向かい、一通り身体を動かした後は銭湯へ。
そこで湯船に浸かりながら、エリカと幸はある事を話し合い…。
黒潮が俺を呼んでいるぜ…!
翌日の午前3時。執拗に鳴る家のチャイムに恐怖する凪とエリカと幸。
凪は恐る恐る玄関のドアを開けます。そこに立っていたのは、凪の父であり幸とエリカの実父である海野洋平でした。
洋平により突如釣りに連れて来られた3人。船酔いにより嘔吐する凪をエリカは心配しますが、「いつもの事だ」と凪は真っ青な顔で言います。
釣り勝負にも凪は乗り気ではありませんでしたが、幼少期から洋平に半強制的に釣りへ連れて行かれていた過去を思い出します。
決着をつける為にも大物を釣ろうと凪は釣竿を持って立ち上がりますが…釣れたのはごく小さなマメアジ。
釣りが終わった後、凪は釣り船の上で洋平と久しぶりに親子の会話を交わします。
そんな2人の背中を見ながらエリカは静かに、嬉しそうに微笑みました。
まとめ
遊園地でヘトヘトになった翌日に早朝から船に乗って釣りを…と、なかなかのハードスケジュールですね。
洋平は息子である凪を振り回しているように見えて(実際振り回していますが)、心の奥底では凪の気持ちをちゃんと理解して想っているのが分かります。
多くを語らずとも通じ合う親子関係、素晴らしいと思います。
文章:藤川汐見