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『鬼滅の刃』第四話「最終選別」【感想】

出典:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

主人公は竈門丹次郎(かまどたんじろう)。師匠である鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)の下で2年間の修行を経て鬼殺隊最終選別へと乗り出した水属性の剣士です。

丹次郎には鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の手により鬼の姿に変貌してしまった妹がいます。「原初の鬼」すべての鬼は無惨の元から生まれる、とも言われる最凶の敵を倒すため先ずは鬼殺隊への入隊という難関が待ち受けています。

藤笠の山

鬼殺隊の最終選別が行われる場所は山奥の藤の花が綺麗な場所でした。鬼は藤の花を嫌うので、囲うように咲いている藤の花が邪魔で長い年月その山を降りられず封印されています。最終選別の条件は7日間この山で生き残ることでした。

丹次郎は前話での岩斬りの時から「隙の糸」というものが見えるようになっていました。隙を斬り込むことで複数の鬼相手でも確実に命を奪うことを覚えた丹次郎のもとに巨大な怪物が現れます。

修行の際に左近次が「鬼は人を喰った分だけ大きく強くなる」と言っていました。この怪物は実は江戸時代にあたる47年前に左近次がこの山に封印した鬼だったのです。左近次が丹次郎に渡した厄除の面を見て怪物は丹次郎が左近次の弟子であることに気づきます。この怪物は前話で岩斬りの修行に付き合ってくれた亡霊(左近次の弟子)の二人を喰った因縁の相手だったのです。果たして丹次郎は生き残ることができるのでしょうか。

ドキュメンタリー

物語の序盤で鱗滝左近次が岩を斬った丹次郎に対して「本当に岩を斬れるとは思っていなかった」「もう子供が死ぬのを見たくなかった」と告げています。育手(そだて)という職についたときに背負ったはずの宿命に挫けそうになっている左近次の姿は、この先の世界の苦難を一心に表しています。

アクションものアニメというよりもスポーツ番組のドキュメンタリーを見ているような流れるようなストーリー展開が爽快です。「選手生命」を本当の生き死にで表現しているように見えます。毎話の緊迫感はいずれ伝説となるのです。

まとめ

鬼殺、そして鬼滅へと物語は奥の深さを見せます。21巻205話に込められた生きるための戦い、生かすための戦いは人と鬼、光と闇の物語です。禰豆子(ねずこ)を生かすために鬼を斬る。かつて左近次は「禰豆子が人を喰ったときどうすべきか」と丹次郎に問いかけたことがあります。深すぎます。アニメ版全26話、最後までどうかお付き合いください。

 

文章:S.Shinichiro

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