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『グレイプニル』第5話「ヤバイ敵」【感想】

出典:©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会

『グレイプニル』それは北欧神話におけるフェンリルという狼の怪物の首輪。神の力、その脅威から人民を守るためのもの。神は強大な力を生み、そして封印した。この北欧の伝説が作中でどう解釈されるのか、今はまだ謎のままです。

主人公の修一は犬のぬいぐるみに化けることができます。前回、なんとかエレナにもぎ取られた首を元に戻すことに成功した修一ですが、その首には痛々しい接合部の跡があります。第五話は前回の放送のテーマ「変身願望」が戦場に波及したような展開になります。

「修一は男だな」

修一とクレアは、初めての戦いで圧勝したこと、しかし、クレアの姉に手も足も出なかったことを踏まえ宇宙船の落下した場所の近くをコインについての情報収集のために探索することになります。そして修一の鋭い嗅覚はバケモノの存在を感知します。すぐさま下着姿になって修一(犬の着ぐるみ)の中に入るクレア。

向かい合う敵は両腕が巨剣になっている馬鹿でかい化け物でした。力勝負では完全に劣勢な修一とクレア、一発勝負で銃を撃つがバケモノの左手を貫通しただけで、致命傷にはならず、逆にとどめを刺されそうになったとき、修一とクレアは別々になっていました。

修一が修羅場での敗北を察知しクレアを逃そうと決意したのです。修一が化け物の動きを止めクレアが銃を構える。するとバケモノは潔く負けを認めました。そして変身を解いた3人をスマホのカメラで撮った新たな化け物が縄張りを主張します。しかし、今しがた負けを認めた化け物がその新たな化け物を一撃で仕留めます。

コインと化け物

宇宙船が落下した地点にいる敵は最初に倒した敵とは比べ物にならないくらい強いと知った。しかしその直後縄張りを主張する敵はあまりにも脆(もろ)いと悟った。でも、この先現れる敵が一筋縄ではいかないことも察しがつく、そういう状況です。

もし、縄張りを主張している(おそらく複数の)敵が100枚のコインを集めてしまったら、と想像するだけで絶望的です。そして前回から続く「変身願望」についての疑問。自分のなりたい姿になれるはずのコインの力で何故醜い妖怪のような化け物が生まれてしまうのか?この疑問こそがカオスです。

まとめ

今回のストーリー展開は実にシンプルな戦闘シーンでまとまりました。「二人で一つ」「自分たちの強さを測る」というテーマが分かりやすかったです。しかし、物語の最初と最後の「縄張りのバケモノ」だけがどうにも不気味です。この「縄張り」と「変身願望」という二つの伏線が今後の展開にどのように影響していくのかが気がかりです。

修一もクレアも自ら望んで化け物になろうとしたことはないのです。この異質なコンビの行く末が生身の人間にとって肯定的なクライマックスになってくれるよう願いたいと思います。

 

文章:S.Shinichiro

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