アニメコラム

日本文化においてあまりある「メジャー感」『それいけ!アンパンマン』バイキンマンとの果てしない戦いの日々(1988年)

アンパンマンはやなせたかし氏により絵本として描かれたのが始まりです。やなせ氏は戦時中の食糧難を経験しており、アンパンの顔を持つヒーローという設定は本当に切実な思いから来ているものだと理解できます。

今尚、愛される理由は「自然主義が自己の正義感を養ってくれる」「食べ物が元気を分けてくれる」といったシンプルで、人間として当たり前のことをデフォルメしているからでしょう。とにかくこの作品は、いつも期待を裏切らず、分かり易いのです。

アンパンマンは実は……

基本的には1話完結で、毎回バイキンんマンの企てにアンパンマンが出動し、「アンパンチ」をかまされたバイキンマンが「バイバイきーん」と飛んでいく物語です。

時に、アンパンマンは、お腹を空かして弱っている子供に、自分の顔(アンパン)をちぎってあげたりもします。どうやら、その昔、やなせ氏によって描かれた『アンパンマン』では今の不思議な生き物『アンパンマン』ではなく、普通の子供が弱っている子供にパンを持っていくストーリーだったそうです。

因みに、『それいけ!アンパンマン』は『風と共に去りぬ』に影響を受けており、ドキンちゃんはスカーレット・オハラを、ばいきんまんはレット・バトラーを、しょくぱんまんはアシュリーをそれぞれモデルにしているらしいです。

歴史と共に進化し続け歩み続けた作品

戦後復興の象徴として絵本からアニメへ、教養からエンターテインメントへと変貌していった『アンパンマン』。

改めてサーチしてみると作画された時代背景からアンパンマン誕生の秘話や進化の過程を知ることができ、興味が深まりました。

TVアニメの枠に収まりきらないアンパンマンというキャラクター性

初期のミッキーマウスと現在ディズニーランドで出会うことのできるミッキー達にはギャップがあります。人気アニメや人気キャラクターは時と共に柔軟に適応し生き延びる運命なのです。

筆者の甥っ子も姪っ子も「アンパンマンミュージアム」が大好きです。今では全国に展開されており、多くの子供達に勇気を届けています。これ以上ないほどシンプルで子供の視点で生まれたアンパンのヒーローはすでに2世代に渡り愛されるキャラクターに育ちました。

あとがき

ジャムおじさんの元でジャムパンマンが制作されたこともあるなど様々な、まだ世間に知られていないエピソードも隠れています。

今一度アンパンマンの歴史に研究心を費やしてみてはいかがでしょうか。

 

文章:Shinichiro.S

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